「長距離ドライバーは家に帰れない」は本当?理由や向いている人の特徴を解説
2025年02月17日
長距離ドライバーは数日かけて荷物を運送する仕事であり、長期間家に帰れないケースもあります。
「忙しい」「休みが少ない」というイメージがありますが、理由や実態について詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、長距離ドライバーが家に帰れないとされる理由を解説します。
長距離ドライバーとして働くメリットや、他のドライバー職が家に帰れるのかについても紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
1. 長距離ドライバーが家に帰れないのは本当?
長距離ドライバーは、当日中に帰宅できないケースがあります。
なぜなら、休憩を挟みながら目的地まで数時間の移動を要し、さらに移動先でも荷物の積み下ろしなどの作業を担当する場合があるためです。
そのため、1度の配送に2~3日かかるケースも珍しくありません。
仕事の内容によっては、出発してから自宅に戻ってくるまでに1~2週間かかることもあります。
2. 長距離ドライバーが家に帰れないとされる理由
長距離ドライバーは、世間的にも「家に帰れない」というイメージを持たれています。
この章では、長距離ドライバーが家に帰れないとされる理由を詳しく見ていきましょう。
2-1. 業務の特性によるもの
長距離ドライバーは、高速道路などを利用して遠方の目的地まで荷物を運ぶことを目的とした仕事です。
実際に、高速道路には曜日や時間を問わず、たくさんの配送トラックが走っています。
遠く離れた地域のナンバーを付けたトラックが走っているのを目撃するケースも珍しくありません。
これらの経験から、一般的にも長距離ドライバーは家に帰れないといったイメージが浸透しています。
2-2. 運送業界に対しての古いイメージが世間の人に残っているため
運送業界は、以前から「過酷な仕事」というイメージを持たれてきました。
2019年に労働基準法が改正されて、働き方の見直しが進んではいるものの、ドライバーが長時間連続運転をしているというイメージは、今も多くの人に残っているようです。
また、2024年の「トラック運転者の改善基準告示」により、長距離ドライバーの労働時間は更に見直されましたが、まだ世間のイメージが変化したとは言いがたい状況です。
3. 「家に帰れない」デメリット以上!?長距離ドライバーとして働く3つのメリット
長距離ドライバーにおいて「家に帰れない」「拘束時間が長い」という点はデメリットですが、以下のようなメリットもあります。
1.高収入が期待できる
2.人間関係の悩みが少ない
3.国内のさまざまな場所へに行ける
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
3-1. ①高収入を期待できる
長距離ドライバーは、労働時間が長く体力が必要な分、高収入が期待できる点が大きなメリットです。
令和3年の厚生労働省の発表によると、長距離ドライバーの平均年収は、大型トラック運転手で約460万、中・小型トラックで約430万とされています。
ひと月あたり28万円前後の手取りが期待できるため、収入面を重視する方にとっては魅力的な仕事です。
また、インセンティブを採用している会社もあるため、意欲次第で更に収入を伸ばすことも可能です。
3-2. ②人間関係の悩みが少ない
長距離ドライバーは基本的に1人で業務を行うため、人間関係に悩むことなく働けます。
2人体制で業務に当たる会社もありますが、基本的には1台のトラックを1人で担当します。
また、業務中ほとんどの時間を運転して過ごすため、同僚や上司に気を遣う必要がありません。
人とのコミュニケーション、社内の上下関係などが苦手な方にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
3-3. ③国内のさまざまな場所に行ける
長距離ドライバーは国内のさまざまな場所に荷物を運送するため、旅行感覚で仕事ができる魅力があります。
観光する時間は取れずとも、配送先でお土産を購入したり、ご当地グルメを食べたりすることは可能です。
遠出するのが好きな方や、旅行が好きな方は、楽しみながら働けるでしょう。
4. ドライバーは家に帰れない仕事が多い?
長距離ドライバー以外にも、運転を役割とする仕事はあります。
長距離ドライバー以外の運転手の働き方を見ていきましょう。
4-1.タクシー運転手の場合
タクシー運転手のほとんどは決められたエリア内で勤務するため、遠方に運転するケースは稀です。
そのため、業務が終われば基本的には家へ帰れます。
タクシーの勤務形態には「日勤のみ」や「夜勤のみ」などがあり、時間を決めて勤務することが可能です。
ただし「隔日勤務」という勤務形態では、1度の出勤で20時間ほど勤務するケースもあるため、日を跨いで働くことになります。
毎日家に帰りつつタクシー運転手として働きたい場合は、勤務形態を相談できる会社を選びましょう。
4-2. バスの運転手の場合
バス運転手には「路線バス」「送迎バス」「高速バス」「観光バス」などの種類があり、毎日家へ帰れる働き方と、そうでない働き方があります。
路線バスや送迎バスなど、決められた区間や短い距離を運転をする種類では、業務が終わり次第帰宅可能です。
一方、観光バスや高速バスなどの長距離運転が必要な種類では、移動先の営業所やホテルへ宿泊しながら働く場合があります。
4-3. 配送ドライバーの場合
配送ドライバーの場合、運転距離が長いと家に帰れないことがあります。
中距離配送であれば、営業所と目的地を1日で往復可能です。
しかし、片道500㎞以上ある長距離配送では日帰りが難しく、数日間家に帰れないことも珍しくありません。
配送ドライバーで毎日家に帰りたい場合は、配送距離の短い勤務体系の会社を選びましょう。
4-2. 役員運転手の場合
役員運転手は、基本的には毎日家へ帰ることが可能です。
役員運転手とは、会社の社長や役員の運転を担当する「お抱え運転手」のことを指します。
午前中にお客様の家へお迎えにあがり、午後には送迎を終え帰社するため、1日で仕事が完結することがほとんどです。
接待の送迎や出張など、お客様の要望次第で日を跨ぐケースもありますが、長期間家に帰れないということはありません。
ドライバーとして規則正しいリズムで働きたい方は、役員運転手が選択肢のひとつとなるでしょう。
関連記事:役員運転手の仕事とは?業務内容と一日の流れをご紹介
5.まとめ
長距離ドライバーの働き方では、数日~2週間ほど家に帰れないケースもあります。
働き方が見直されてきてはいるものの、業務の特性上、毎日家へ帰ることは難しい仕事です。
転職を検討している方は、メリットやデメリットを考慮し、自分が長距離ドライバーに向いているか判断しましょう。
長距離ドライバーと比較すると近距離のエリアで運転する仕事としては、役員運転手という働き方もあります。
どのような顧客を担当するかによって勤務体系や勤務時間は異なりますが、通常の業務時間の運転を主に担当する場合は連日家に帰れないケースは少ないです。
ただし、役員の接待やゴルフの移動などにより日をまたいで勤務するケースがないとはいえません。
働き方や報酬のバランスなどをふまえ、長距離ドライバーとあわせて検討されてみてもよいかもしれません。
役員運転手派遣を専門としている「セントラルサービス」では、多数の顧客との取引があります。
そのため、スキルや条件次第で希望に合った働き方を見つけられるでしょう。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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