大卒でタクシードライバーはもったいない?学歴より重要なポイントは4つ
2025年02月17日
タクシードライバーへの転職を希望されている方のなかには、大卒の学歴を活かせるのか疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、実際に大卒でタクシー運転手として活躍している方もいます。
本記事では、大卒タクシードライバーの実態をリアルなお声を元に解説します。
現実的には、学歴よりも重要な点もあるため、特にタクシードライバーとして高収入を得たいとお考えの方は注意が必要です。
学歴を気にしている方やタクシードライバーに必要なスキルが気になる方はぜひ参考にしてください。
目次
1. 大卒タクシードライバーの実態
本章では、大卒のタクシードライバーの割合や求人条件などの実態を公的な情報を元に解説します。
1-1. タクシードライバーの大卒者の人数・割合
厚生労働省の職業提供サイトjobtagによると、大卒者のタクシー運転手の割合は全体の13%です。
人数にすると約20万人になります。
大学進学率が50%を超えている現状を考慮すると高い割合ではないものの、およそ8人に1人のタクシードライバーは大卒者ということになります。
1-2.求人に必要とされる要件
タクシー会社によっても異なりますが、基本的にタクシードライバーの募集要件に「大学卒業以上」は含まれていません。
そのため、高卒や中卒で働いている方も多数おり、誰もが挑戦しやすい職業である点が特徴です。
ただし、学歴以外で必要とされる要件も複数あります。
・年齢:19歳以上
・普通自動車免許(第一種)取得:取得後1~3年以上
・心身の健康:てんかんなど免許取消・停止になる病気を患っていないこと
タクシーを運転するには第二種運転免許が必須ですが、タクシー会社に入ってからでも取得することができます。
2. 大卒でタクシードライバーが「もったいない」と言われる理由
大卒でタクシードライバーになると「もったいない」と言われることがあります。
この章では、なぜもったいないと言われるのかについての客観的な情報をご紹介します。
2-1.世間一般のイメージとのギャップ
「もったいない」と言われる大きな理由は、「大卒=ホワイトカラー」といった印象があることです。
タクシードライバーは、いわゆる肉体労働ではないものの、以下の特徴があります。
・拘束時間が長い
・歩合制が取られているため、稼げないドライバーがいる
実情は勤務する企業や働き方によって条件が異なるため、一概にはいえませんが、世間のイメージとして「大学を卒業したのにタクシー運転手になるのはもったいない」と考える人が一定数いるようです。
2-2. 大卒の経歴が活かせない可能性
タクシードライバーは、大学で学んだことを直接活かしづらいと考えられがちです。
タクシードライバーは運転をメイン業務とするため、どちらかといえばあまり頭を使わない仕事であると思われることがあります。
実際には、効率のよい営業ができるように対策を考えたり、顧客とコミュニケーションを取ったりする必要があるため、決して簡単な仕事ではありません。
ただし、対外的に見える部分としては、大学で学んだことを直接活かしづらいケースがあることを理解しておきましょう。
2-3. 大卒に見合う収入が得られないという誤解
世間では、タクシードライバーは稼げないイメージがあるため、大卒の平均給与より少ないのではないかという心配をされがちです。
実際、タクシー運転手の平均年収は歩合給もあるため、乗客を乗せないとなかなか手取りが増やせない傾向があります。
逆に、売上さえ上げられれば、1年目から収入を大きく増やすことも可能です。
タクシー運転手の平均年収は350~400万円ですが、勤務時間問い働き方や賃金制度によって大きく変わります。
まずは、収入を最大化できるように、いかに集客を増やせるかという点を重視するとよいでしょう。
参考:タクシードライバーの平均年収は?給料体系や他業種との比較も掲載
3. 大卒以上にタクシードライバーにとって重要なこと
タクシードライバーの仕事で高い評価を得るためには、大卒の資格以上に求められるスキルを備えていることが重要です。
顧客から高い評価を得られれば、その結果として多くの報酬を得たり、昇進したりするなどの好結果にもつながります。
この章では、タクシードライバーとして重要な点を4点ご紹介します。
3-1. コミュニケーション能力
タクシードライバーは乗客と関わる機会も多い職業のため、コミュニケーション能力が必須です。
ただし、乗客一人ひとり心地よい距離感が異なることを理解する必要があります。
また、話題を膨らませるために地域の観光地・イベント・飲食店などの情報を押さえることも効果的です。
プライバシーやセンシティブな話題には配慮しつつ、乗客が心地よいと感じられるコミュニケーションを意識しましょう。
3-2. 周辺の地理に関する知識
運転するエリアや周辺の土地勘、交通情報の知識も重要です。
渋滞に巻き込まれたり、不要な遠回りをしたりすると乗客からの大きな不満やクレームにつながります。
また、プロのタクシードライバーとしてはGPSに表示される情報だけでなく、工事による通行止めや制限、混雑しやすい時間帯などの情報を頭に入れておくことも重要です。
顧客とコミュニケーションを取って説明をしながらルートを選択するとより丁寧です。
3-3. ビジネスマナー
タクシードライバーは、お客様に快適な環境を提供するために、高度なビジネスマナーが求められます。
例えば、身だしなみを清潔に保つこと、車内の環境や空調に気を配ることなどが必要です。
老若男女幅広い客層がいること、深夜や飲酒時などの利用客もいること、車中では1対1の応対になることなどもふまえて、失礼な印象を与えないように注意しましょう。
大卒者の場合は就職活動の一環で一通りのビジネスマナーを学んだ方が多いことでしょう。
タクシードライバーとして仕事をするには、いま一度ビジネスマナーを徹底することが重要です。
3-4. 運転技術
タクシードライバーのメインである運転技術も必須のスキルの1つです。
ただし、顧客の満足度の観点では、運転技術よりもコミュニケーション能力やビジネスマナーの方が重視されます。
乗客にとって重要なことは安全かつ効率的に目的地にたどり着けることであり、細やかな運転技術については重視しない乗客も多いためです。
4. まとめ
タクシードライバーは大卒である必要はありません。
また、大卒であることを直接活かしづらい仕事であることも事実です。
ただし、総合的にビジネススキルが高ければ、顧客からの高い満足を得られるため、活躍の幅を広げられる可能性があります。
また、ビジネススキルを発揮して働きたい方は、タクシー運転手のほかに役員運転手やハイヤーのドライバーなど、より高いレベルのビジネスマナーが求められる仕事もおすすめです。
例えば、役員運転手の派遣・請負を行う「セントラルサービス株式会社」では未経験の方からしっかりとビジネスマナーを身につけられる研修制度を設けています。
役員運転手も学歴ではなく、スキルや知識が重要な職種のため、ドライバー職が気になる方は、ぜひご検討ください。
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