福利厚生の整った企業に勤務すると、収入の額面以上に満足感を得られたり働きやすさを感じられたりします。

しかし、転職の際に事前に福利厚生について詳しく調べるという方は少ないのではないでしょうか？

 

タクシードライバーとして会社に勤務する場合も、福利厚生によるメリットを受けられます。

 

本記事では、タクシードライバーが利用できる福利厚生の制度や働きやすさについてわかりやすく解説します。

安定的な収入と整った福利厚生を得たい方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

1. 転職前に押さえておきたい福利厚生の基本

 

福利厚生は2種類あり、すべての企業に必須の制度と各会社が自由に設けている制度があります。

必須の福利厚生とそうでないものを把握し、転職時に福利厚生の充実度を確認する際の参考にしてください。

 

1-1. 法定福利厚生

 

法定福利厚生とは、企業から従業員への提供が義務づけられている6つの福利厚生を指します。

 

・雇用保険（失業保険）：失業時の生活支援給付制度

・厚生年金保険：70歳未満で会社に属している方が加入する公的年金制度

・健康保険：病気やけが・出産時などに備えた医療保険制度

・労災保険：業務上や通勤中の事故による傷病・死亡に対する保障制度

・子ども・子育て拠出金：子育て支援・児童手当にかかる財源を確保する制度

・介護保険：介護が必要な方にサービスを提供する制度

 

これらは、どの企業に就職しても必ず福利厚生に含まれているものです。

また、基本的に、上記の保険料を差し引かれた金額が給料として支給されています。

 

1-2.法定外福利厚生

 

法定外福利厚生とは、企業が独自で設けている福利厚生です。

なお、法定福利厚生に該当する6つ以外は、すべて法定外福利厚生になります。

 

一般的に「福利厚生が充実している」というのは、法定外福利厚生の充実度に起因します。

なぜなら、企業によって設けている内容や種類、数が異なるためです。

 

例えば、退職金の支給も法定外福利厚生の1つです。

その他の手当や、資格支援・食事補助などの福利厚生は、必ずしもすべての企業で提供されているとは限りません。

 

福利厚生が充実している会社に就職したい方は、法定外福利厚生への着目がおすすめです。

 

2. タクシードライバーによくある法定外福利厚生

 

法定外福利厚生は会社ごとに異なり、タクシードライバーならではの福利厚生が準備されている場合もあります。

ここでは、タクシードライバーによくある法定外福利厚生を厳選して5つご紹介します。

 

2-1.①キャリアアップ支援

 

タクシー会社ではキャリアアップ支援の福利厚生を設けている場合があります。

キャリアアップ支援を設ける理由として、タクシーを運転するには、第二種免許が必須になるためです。

 

例えば、第二種免許取得にかかる費用負担を行う福利厚生があります。

金銭的な負担が軽減されるため、第二種免許を持っていない方でもタクシードライバーに挑戦しやすいでしょう。

 

また、キャリアアップのため、研修を充実させているタクシー会社もあります。

接客マナーや運転技術に関する研修、乗客を拾うコツなど、さまざまな研修を行っており、未経験や新卒から一人前のタクシードライバーになれる環境を整えています。

 

基本的に研修中も給与補助があるため、収入面でも安心です。

 

2-2.②住宅支援

 

住宅支援はタクシードライバーに嬉しい福利厚生です。

住宅支援があれば、金銭的な負担が軽減されるでしょう。

 

住宅支援はタクシー会社によっても内容がさまざまで、社宅や寮を準備している場合や、家賃補助〇割などもあります。

また、単身寮があるタクシー会社を選べば、食事提供をしてもらえる場合もあるため、家賃・生活費を浮かせながらタクシードライバーとして働けるでしょう。

 

住宅支援にも複数の制度があるため、事前に会社別に確認しておくことがおすすめです。

 

2-3.③仮眠室・休憩室

 

タクシードライバーは基本的に車内で休憩を取りますが、営業所で休憩する場合もあります。

そのため、ゆっくり休めるようにと、タクシー会社によっては仮眠室や休憩室を準備しています。

 

なぜなら、タクシードライバーにとって休息は非常に大切な時間であるためです。

長時間労働や運転による疲れを溜めてしまうと、事故につながりかねないため、適宜休息は必要です。

実際に、タクシードライバーは運転中も必要に応じて細かく休憩を取っています。

 

すべてのタクシー会社にあるわけではありませんが、営業所に仮眠室や休憩室があると、人目を気にせずにゆっくり休めるでしょう。

 

2-4.④社員食堂

 

タクシー会社によっては、社員食堂が準備されている場合もあります。

そのため、手ごろな価格で栄養バランスの整った食事ができます。

 

タクシードライバーは、長時間の運転や不規則的なスケジュールになりやすいため、体調・健康管理は必須です。

社員食堂があれば手軽に利用できるため、自身で献立を考えて弁当を作る手間を省けるでしょう。

 

また、社員食堂以外にも、食事関連の福利厚生を充実させている会社もあります。

 

例えば、役員運転手の派遣・請負を行う「セントラルサービス株式会社」では、キャッシュレスアプリ提携の飲食店でドライバーが食事をした場合、食事代の半分を会社側が負担する福利厚生を設けています。

 

外食で使える制度ため、運転の合間に食事休憩を取る場合でも気軽に使用できる点が魅力です。

 

タクシードライバーをはじめ、ドライバー職は外で食事をする機会が多いため、外食のときに利用できる福利厚生があると、より節約効果が期待できるでしょう。

 

2-5.⑤健康サポート

 

タクシードライバーに長く活躍してもらうために、健康サポートに力を入れているタクシー会社も少なくありません。

なぜなら、タクシードライバーは長時間座った状態で仕事をするため、病気などにかかるリスクがあるためです。

 

例えば、腰痛やエコノミー症候群、生活習慣病などを発症するおそれがあります。

そのため、定期健診以外の健康診断の実施、専門の産業医の在籍など、タクシー会社によってさまざまな対応を行っています。

 

長く健康的に働きたい方は、健康サポートが充実しているタクシー会社を探すとよいでしょう。

 

3.福利厚生が充実しているタクシー会社を選ぶコツ

 

福利厚生が充実しているタクシー会社を選ぶコツは、下記の5つが挙げられます。

 

・利用率が記載されている：（例）育休取得80％

・離職率が低い：従業員の満足度が高いと考えられる

・ニーズに合った福利厚生がある：（例）女性ドライバー専用更衣室

・雇用形態による差が少ない：誰でも同じように制度を利用できる

・優良事業者に認定されている：評価制度をクリアしており、福利厚生や給料などが充実している

 

法定外福利厚生は、会社側が自由に設定できるため、さまざまな制度を導入しているタクシー会社があるでしょう。

しかし、ただ導入されているだけではなく、使用されているか・従業員が満足しているかも重要です。

 

そのため、口コミで福利厚生について調べたり、知り合いに勤務している方がいる場合は聞いたりしながら、タクシー会社を選びましょう。

 

4. まとめ

 

福利厚生が充実しているタクシー会社＝法定外福利厚生が充実している会社です。

法定外福利厚生は、企業側が内容を自由に決められるため、タクシー会社ごとに異なります。

 

福利厚生がよい会社でタクシードライバーとして働きたい方は、使用率や離職率なども確認しながら、充実しているタクシー会社を選びましょう。

 

また、ドライバーとして、福利厚生が充実した場所で働きたいという方は、弊社「セントラルサービス」もおすすめです。

弊社は、タクシードライバーに似た役員運転手という職業で、徹底した研修制度をはじめとした福利厚生を準備しております。

 

従業員満足度も94％と高評価のため、ドライバー職への就職を考えている方は、あわせてご検討ください。