役員運転手の仕事において重要なことは、役員の移動をサポートして、移動にかかる時間や労力を最小限に抑えることです。

また、役員のスケジュールの管理を担う場合もあります。

 

そのうえで重要なことは、役員運転手が会社役員の働き方や考え方などを十分に理解することです。

 

この記事は、質の高い仕事をして高い報酬を得られる役員運転手になりたいとお考えの方に、会社役員の仕事についてわかりやすく解説します。

 

 

1. 役員とは？

 

役員とは、会社の経営に関わる重要な役割を持つ人物です。

 

本章にて、役員の役割や仕事内容、報酬についてご紹介します。

 

1-1. 役員の仕事とは

 

役員とは、経営方針の決定や、業務・会計の監査などを担う立場の人物のことです。

 

会社法で定義されている役員は、取締役・会計参与・監査役の3役であり、それぞれで携わるポジションに違いがあります。

 

携わる仕事にこそ違いはありますが、業績を上げ・企業価値を向上させるという目的は共通しており、役員には会社の長期的な成功に向けた経営戦略を考え、組織全体を牽引する役割が求められます。

 

役員の選任や解任は、株主総会で決議されます。

 

また、執行役員・常務・専務にも役員や取締役の名を冠していますが、会社法で規定されておらず、設置するかどうかも各会社の判断に任せられます。

 

1-2. 役員の仕事内容

 

会社法で定められている3役の仕事内容は、主に以下のとおりです。

 

取締役：業務執行の際、意思決定をおこなう

会計参与：取締役と共同し、会計書類などを作成する

監査役：取締役と会計参与の業務執行を監査する

 

立場によって仕事内容は異なりますが、経営目標の達成に向けて事業を進めていく点では同じ立場です。

 

また、役員は企業の使命や価値観の普及・従業員のモチベーション向上・社会的責任の遂行といった、組織全体の健全な発展を促進するという重要な役割も担っています。

 

役員が経営を担い、社員が労働力を提供することで、会社という一つの大きな組織が動いています。

 

1-3. 役員の報酬

 

役員報酬とは、役員の職務執行に対する対価報酬として支払われるものであり、役員報酬は定款もしくは株主総会の決議によって決定されます。

 

役員報酬の相場は、国税庁が実施している調査によって確認できます。

 

企業規模 500人以上1,000人未満：29,096千円

企業規模 1,000人以上3,000人未満：36,138千円

企業規模 3,000人以上：59,202千円

 

参考：令和5年民間企業における役員報酬（給与）調査の概要

 

会社規模によって役員報酬は変動し、さらに資本金が高い大手会社ほど役員報酬も上がっていく傾向にあります。

 

なお、役員は雇用契約ではなく委任契約を結んでおり、労働者ではありません。

そのため、役員へ支払われるのは給与ではなく報酬であり、社員の給与とは計上方法も異なります。

 

2. 役員が仕事をするうえで重視すること

 

役員とは、会社を成功に導くために日々経営に関することを考え、行動に移しています。

 

役員運転手は役員のような働き方をするわけではないものの、働き方や考え方を理解しておくことで役員からどのような役割を期待されているのかをイメージできるようになります。

 

2-1. 企業イメージを損なわない

 

役員のなかでも取締役（代表取締役）は会社の顔であり、企業イメージを損なうことがないよう、周囲に気を配りながら仕事をしています。

 

経営陣の不祥事・社員や顧客の損害賠償事件など、企業イメージをダウンさせることは企業の存続に大きな影響を与えてしまうでしょう。

 

顧客や消費者を裏切る行為は、とくに企業ブランドを一気にダウンさせる要因となるため、役員だけでなく社員のコンプライアンスの徹底を意識していかなくてはいけません。

 

2-2. 重大な決断を正確かつ迅速に下す

 

取締役は、経営全般を監督する立場であり、重要な意思決定をおこないます。

この意思決定は、企業の利益や株主に対する責任を負うことになるため、慎重に検討しなければいけません。

 

事業の収益性や将来の成長見込み、そして社会情勢や世間のニーズなどさまざまな情報から多角的な分析を素早くおこない、重大な決断を正確かつ迅速に下す必要があります。

 

2-3. コンプライアンスを遵守する

 

企業を成長させるうえでコンプライアンスの遵守は必須であり、社員だけでなく役員も法令や社会的ルールを守って仕事をしなければいけません。

 

社会の意識の変化とともにコンプライアンスも厳しくなっており、時代に応じて適切な研修を実施する必要があるでしょう。

 

コンプライアンス違反は、会社の信頼問題に大きな影響をおよぼすため、役員は会社全体でルールを徹底させるための方法を模索し続けています。

 

2-4. 社会貢献と企業の業績アップを両立する

 

社会貢献活動は、直接企業の利益に直結するものではありませんが、企業イメージをアップしたり新たなビジネスチャンスにつながったりと、企業・商品・サービスに付加価値を付けることができます。

 

SDGsに取り組む会社も増加しており、役員は社会貢献と企業の業績アップを両立する方法を考え、企業の社会的価値を高める努力を実践し続けています。

 

3. 役員運転手は役員の仕事の重要な一部

 

役員運転手の仕事は、役員の仕事がスムーズに進行するか否かに大きく影響を及ぼします。

 

役員は、会社の利益を最大化するために、1日に何度も商談に出席をしたり、接待の場に赴いたりします。

また、移動中に重要性な電話をしたり、忙しい時間の合間に資料を作成したりする、といったことも珍しくありません。

 

そのため、役員運転手は最低限の働きとして、役員を目的地まで最適なルートで送り届けなければなりません。

さらに、移動中の時間を有効活用できるような快適な運転をしたり、役員が重要な打ち合わせを安心してできるようにコンプライアンスや、守秘義務を十分に意識したりするなどの対応が求められます。

 

つまり、役員運転手の仕事は企業の業績に間接的に大きく影響するということです。

役員運転手の仕事はそれほど重要性の高い仕事であるといえます。

 

4. まとめ

 

会社役員とは、会社の経営に携わる重要な役割を持つ人物であり、常に会社の発展を考え行動しています。

 

役員運転手の仕事の質を高めるためには、役員についての理解を深めておくことが重要なため、その特徴を正しく理解し仕事に役立てていきましょう。

 

セントラルサービス株式会社では役員運転手の派遣だけでなく、役員運転手に関する求人も取り扱っております。

 

役員運転手は、役員として企業に携わる方々を目的地までお送りするため、ビジネスマナーや高い運転技術が求められます。

 

マナーや運転技術に自信がない方や、業種未経験の方もいるかもしれませんが、充実した研修制度をご用意しているため、安心して質の高い役員運転手を目指せるでしょう。

 

役員運転手のお仕事に関心のある方は、ぜひセントラルサービス株式会社へお問い合わせください。