タクシーやバスの運転手が白い手袋をしているところを見たことがある方も多いでしょう。

 

「なぜみんな、白い手袋をしているの？」

「白い手袋をするのは義務なの？」

 

といった疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

 

そこでこの記事では、タクシーやバスの運転手が白い手袋をしている理由と、義務でしているのか？白手袋をするデメリットについてご紹介します。

 

今後運転手の仕事を目指す方にも、参考になる記事となっていますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

1. タクシーやバスの運転手の白手袋は義務？

 

運転手と呼ばれる職業の中でも、タクシーやバスといった旅客業のドライバーの多くが、白い手袋をしています。

 

会社の規定で義務付けられているのかというと、実はそうでもありません。

もちろん、社内規定で白手袋着用が義務の会社もありますが、任意の会社もあるようです。

 

では、なぜ多くの運転手が白手袋を着用しているのでしょうか？

 

2. タクシーやバスの運転手はなぜ白手袋をしているのか

 

タクシーやバスの運転手が白手袋をしているのには、さまざまな理由があります。

ここでは、7つの理由をご紹介します。

 

2-1. 汚れ防止

 

白手袋は、窓ガラスやミラーが汚れるのを防ぐために着用していることがあります。

 

ガラス部分に素手で触ってしまうと、手の跡が付く可能性があります。

 

お客様が乗車する車内は常に清潔にしたいもの。

だからこそ、手袋を着用するのです。

 

また、バスの場合、1台の車両を複数の運転手が使用することがあります。

そのため、ハンドルやギアなどを汚さず使うよう、自分以外のドライバーに対する配慮の意味もあります。

 

2-2. 日焼け防止

 

1日中運転していると、どうしても肌が露出している部分は日焼けしてしまいます。

 

とくにバスは窓が広いため、運転席には直射日光が当たりやすく、日焼けしやすい環境です。

手先だけ日焼けするのを防ぐために、手袋を着用している運転手も少なくありません。

 

2-3. 衛生的に保つため

 

新型コロナウィルス感染症が流行し、運転席まわりを衛生的に保ちたいと考える運転手も増えました。

1台を複数のドライバーが使用する場合は、素手で触らないようにすることで感染対策にもなります。

 

2-4. 滑り防止

 

長時間の運転で、手に汗をかいてしまうと、ハンドルが滑りやすくなります。

 

多くのお客様を乗せている分、少しのハンドル操作のミスも許されません。

 

白手袋は、滑り止めがついているものもあり、運転をスムーズにこなす手助けをしてくれます。

 

2-5. 清潔感を出すため

 

白手袋というと、なんといっても清潔感があります。

 

お客様を相手にする仕事ですので、身だしなみには常に注意を払わなければなりません。

白手袋もその一環として、着用しています。

 

2-6. 目につきやすくするため

 

タクシーやバスの運転手は正面から走ってくる同僚の車両に対し、あいさつ代わりに手を上げることがあります。

白い手袋をしていれば見やすいため、スムーズにコミュニケーションがとれます。

 

ほかにも、バス停から出発する際に、窓から手を出して後方の車両に合図を送るシーンを見たことがあるでしょう。

その際も、白い手袋をしていると、相手にはっきり見えるメリットがあります。

 

2-7. 手の汚れを隠すため

 

バスやタクシーの運転手は、出発前に車両の点検をしていることがあります。

その際に手が汚れてしまっても、運転時に手袋を着用すれば見えません。

 

中には、常務用の手袋のほかに、点検用の手袋がある会社もあるようです。

 

3. 運転手が白手袋をするデメリット

 

旅客業の運転手が白手袋をするのは、これだけの理由がありました。

しかし運転に関しては、メリットだけでなくデメリットもあります。

 

とくに注意が必要な2点をご紹介します。

 

3-1. 蒸れやすい

 

夏場はとくにそうですが、どうしても手袋をしていると蒸れやすくなります。

通気性のよい素材のものや、汗を発散しやすい機能性に優れた手袋を選ぶなど、工夫が必要です。

 

3-2. 汚れが目立つ

 

白い手袋は、どうしても汚れが目立ちます。

通常であれば、清潔感を感じさせる手袋も、汚れがついていればむしろ不潔に感じてしまうでしょう。

 

予備の手袋を持ち歩くようにして、常に清潔を保たなければなりません。

 

また油汚れなど特殊な汚れは、一度ついてしまうと、なかなか落ちないこともデメリットといえるでしょう。

 

4. 役員運転手の7つ道具のひとつ「白手袋」

 

白手袋は、役員運転手の7つ道具のひとつでもあります。

 

「役員運転手」とは、企業の役員に専属でつくドライバーのこと。

役職のある方やVIPの方を担当するだけに、身だしなみには非常に気を配る職業です。

 

清潔感を演出するためにも、白手袋は重要なアイテムのひとつ。

運転時は、常に着用しています。

 

役員運転手の派遣・請負会社「セントラルサービス」の登録ドライバーにとっても、白手袋は欠かせないアイテム。

白手袋をした多くのドライバーが、都内を中心に日々活躍しています。

 

関連記事

「役員運転手の7つ道具とは？プロドライバーが持っているアイテム紹介！」

 

5. まとめ

 

タクシーやバスの運転手が白手袋をするのは、さまざまな理由があるためだとお分かりいただけたでしょうか？

 

【運転手が白手袋を着用する理由】

・汚れ防止

・日焼け防止

・衛生的に保つため

・滑り防止

・清潔感を出すため

・目につきやすくするため

・手の汚れを隠すため

 

白手袋は、決して自分のためだけではなく、周囲に気を配っている証だといえそうです。

 

次に白手袋をしたドライバーを見かけたら、このような理由があることをぜひ思い出してください。