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職業分類表における運転手の職種4種類紹介!適性と必要な資格は?

職業分類表における運転手の職種4種類紹介!適性と必要な資格は?

「車の運転手の仕事がしたいけれど、どのような職種があるだろう」

「運転手になりたいが、どの仕事が自分に向いているかわからない」

 

このようにお悩みではありませんか?

 

厚生労働省の「職業分類表」によると、自動車運転の職業は15種類に分類されています。

運転手の仕事は、それだけ多くの職種があり、それぞれ必要な資格や向いている人材も異なるのです。

 

そこでこの記事では、職業分類表で分けられる全15種類の自動車運転手の仕事と、これらの仕事に必要な資格と適性をご紹介します。

 

運転手の仕事に就きたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

1. 職業分類表における自動車運転手の4つの分類

 

厚生労働省の職業分類表によると、自動車運転手は大きく4つに分類されています。

 

【自動車運転手4つの分類】

分類 職種
バス運転手 路線バス運転手
貸切バス運転手
送迎バス運転手
乗用自動車運転手 自家用乗用自動車運転手
営業用乗用自動車運転手
自家用乗用自動車運転代行人
貨物自動車運転手 トラック運転手
トレーラートラック運転手
コンクリートミキサー車運転手
ダンプカー運転手
タンクローリー運転手
ごみ収集車運転手
自動車陸送員
他に分類されない貨物自動車運転手
その他の自動車運転の職業 その他の自動車運転の職業

 

「乗用自動車運転手」といった表現は、イメージしにくい方もいらっしゃるでしょう。

それぞれもう少し詳しくご紹介しながら、必要な資格と適性をご紹介します。

 

2. 職業分類表における「バス運転手」の職種

 

バス運転手は「路線バス運転手」「貸切バス運転手」「送迎バス運転手」の3つに分類されます。

 

【バス運転手職種】

職種 具体的な業務
路線バス運転手 観光路線バス・高速バス・乗合バスの運転手など
貸切バス運転手 貸切観光バス運転手など
送迎バス運転手 シャトルバス・スクールバス運転手など

 

必要な資格と適性を確認してみましょう。

 

2-1. バス運転手に必要な資格

 

バス運転手に必要な資格は次のようになります。

 

【バス運転手に必要な資格】

職種 必要な資格
路線バス運転手 大型自動車第二種運転免許
貸切バス運転手 大型自動車第二種運転免許
送迎バス運転手 大型自動車第一種(二種)運転免許

中型自動車第一種(二種)運転免許

 

基本的に、どのバス運転手も大型の運転免許が必要で、営利目的の路線バスや貸切バスの運転手になるには、二種免許を取得する必要があります。

 

送迎バスの運転手の場合、バス会社所有のバスを運転する場合は二種免許、社用車を運転する場合は一種免許があれば運転可能です。

運転する車両の大きさによっては、中型免許でも従事できます。

 

2-2. バス運転手の適性

 

バス運転手は、通常単独で仕事をするものですが、お客様との関わりも多い仕事です。

 

また、運行ルートや時間が細かく決められていることが多く、これらをしっかり守れる人でなければなりません。

多くの方の命を預かっているという意識をもって運転できることも重要です。

 

【バス運転手の適性】

・人と接することが苦ではない

・時間を順守できる

・責任感がある

 

3. 職業分類表における「乗用自動車運転手」の職種

 

「乗用自動車運転手」はあまり聞きなれない職種ですが、そのほとんどは普段から見慣れているタクシーやハイヤーの運転手のことを指しています。

 

【乗用自動車運転手職種】

職種 具体的な業務
自家用乗用自動車運転手 役員車運転手
営業用乗用自動車運転手 タクシー運転手・ハイヤー運転手など
自家用乗用自動車運転代行人 自動車運転代行人

 

乗用自動車とは、人の移動に使われる車両のこと。

ただしバスは乗用自動車には含まれません。

 

3-1. 乗用自動車運転手に必要な資格

 

乗用自動車運転手に必要な資格は次のようになります。

 

【乗用自動車運転手に必要な資格】

職種 必要な資格
自家用乗用自動車運転手 普通自動車第一種運転免許
営業用乗用自動車運転手 普通自動車第二種運転免許
自家用乗用自動車運転代行人 普通自動車第二種運転免許

 

役員運転手とは企業に所属し、役員に専属でつくドライバーのことです。

会社所有の役員車を運転するため、普通自動車第一種運転免許があれば運転できます。

 

運転代行業の場合は、お客様の車を運転するだけでなく、お客様を乗せて車両の運転をするため、普通自動車第二種運転免許が必要となります。

 

3-2. 乗用自動車運転手の適性

 

乗用自動車運転手に共通するのは、接客業であること。

そのため、人と話すのが苦手な方には不向きな職業です。

 

【乗用自動車運転手の適性】

・コミュニケーション能力が高い

・気配りができる

・ビジネスマナーが身についている

 

乗用自動車運転手はお客様に対する気配りや、丁寧な言葉遣い・身だしなみなど、接客業に必要なスキルが身についていなければなりません。

 

とくに役員車運転手は、担当するのが企業の役員やVIPばかりです。

そのため、高度なスキルが求められます。

 

4. 職業分類表における「貨物自動車運転手」の職種

 

貨物自動車とは荷物を運ぶ自動車全般のことをいいます。

 

トラックやコンクリートミキサー車などで荷物を運ぶことが、貨物自動車運転手の仕事です。

 

ただし、厚生労働省の職業分類表の「貨物自動車運転手」の中には、ルート配送や宅配業の運転手は含まれていません。

これらの仕事は、運転手の区分で分けられておらず「運搬業に従事している者」として区分されています。

 

【貨物自動車運転手職種】

職種 具体的な業務
トラック運転手 大型トラック運転手

中型トラック運転手

小型トラック運転手

(冷蔵・冷凍車含む)など

トレーラートラック運転手 貨物トレーラー運転手(冷凍・冷蔵含む)
コンクリートミキサー車運転手 生コン車運転手

ミキサー車運転手

ダンプカー運転手 ダンプトラック運転手
タンクローリー運転 セメントローリー運転手

バルク車運転手

ごみ収集車運転手 家庭ごみ収集車運転手

事業所ごみ収集車運転手

パッカー車運転手 など

自動車陸送員 キャリアカー運転手

車載専用車運転手

他に分類されない貨物自動車運転手 し尿汲取車運転手

霊きゅう車運転手

 

4-1. 貨物自動車運転手に必要な資格

 

貨物自動車運転手は、業種によって必要な資格が異なります。

また、特殊な貨物の場合は運転免許のほかにも、資格を取得する必要があります。

 

【貨物自動車運転手に必要な資格】

職種 必要な資格
トラック運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
トレーラートラック運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
牽引自動車第一種運転免許
コンクリートミキサー車運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
ダンプカー運転手 普通自動車第一種運転免許(取得時期による)
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
タンクローリー運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
牽引自動車第一種運転免許
危険物取扱者
高圧ガス移動監視者講習 など
※運搬する内容や運転する車両による
ごみ収集車運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
自動車陸送員 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
牽引自動車第一種運転免許
巻上げ機(ウィンチ)運転特別教育
他に分類されない貨物自動車運転手 【し尿汲取車運転手】
中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
浄化槽管理士
【霊きゅう車運転手】
普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
※二種免許が必要な場合もあり

 

普通自動車第一種運転免許は、免許の取得時期によって運転できる車両が異なります。

 

場合によっては、中型・準中型免許がなければ従事できないこともあるため、注意が必要です。

 

4-2. 貨物自動車運転手の適性

 

貨物自動車運転手には多くの職種があり、それぞれ適性が異なります。

一人で仕事をする職種に関しては、以下のような適性が求められます。

 

【貨物自動車運転手の適性】

・時間管理ができる

・判断力がある

・コミュニケーション能力がある

 

一人で仕事をする場合、時間にルーズな方では、お客様の指定された時間に目的地に到着できない可能性があり、しっかり自己管理・時間管理のできる人材でなければなりません。

 

また、突発的なトラブルが起きると、自分で判断しなければならないことがあります。

単独でお客様のところへ行くため、コミュニケーション能力も必要です。

 

参考:軽貨物ドライバー専門求人サイト『ハコボウズ』| 株式会社Lic

 

5.職業分類表における「その他の自動車運転の職業」の職種

 

バス運転手・乗用自動車運転手・貨物自動車運転手に含まれない、自動車運転手がこの分類に当てはまります。

 

【その他の自動車運転の職業職種】

職種 具体的な業務
その他の自動車運転の職業 産業廃棄物運搬車運転手・散水車運転手・レンタカー回送運転手 など

 

ただし、消防車の運転手は「保安の職業」に分類されているため含まれません。

 

5-1. その他の自動車運転の職業に必要な資格

 

その他の自動車運転の職業に必要な資格は、それぞれ異なります。

 

【その他の自動車運転の職業に必要な資格】

職種 必要な資格
産業廃棄物運搬車運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
危険物取扱者
散水車運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許
レンタカー回送運転手 普通自動車第一種運転免許
中型自動車第一種運転免許
準中型自動車第一種運転免許
大型自動車第一種運転免許

 

専門的なものを運ぶ場合は、特殊な資格が必要になることもあります。

これらの仕事に就く際は、求人欄の必要な資格を必ず確認しましょう。

 

5-2. その他の自動車運転の職業の適性

 

その他の自動車運転の職業は、それぞれの職種に合った適性があります。

 

たとえば、産業廃棄物運搬車運転手であれば、危険物を扱うこともあることから、責任感が強いことや慎重に仕事をこなせるといった適性が挙げられます。

 

散水車の運転手であれば、散水する際に周囲に気を配る必要があることから、気配り力が求められるでしょう。

 

6.自動車運転手になる方法

 

これらの自動車運転手になるには、求人に応募する方法が一般的です。

近年、ドライバー業界は人材不足のため、多くの求人を見つけられるでしょう。

 

ほかにも、運転手専門の派遣・請負会社に登録する方法もあります。

 

やみくもに応募するのではなく、ご紹介した適性やご自身の希望する働き方ができることなどを基準に探しましょう。

 

6-1. 学歴よりも経験や熱意が重視される

 

運転手の業界は、学歴よりも経験や熱意が重視される傾向にあります。

採用条件で学歴が指定されることはほとんどありません。

 

長時間の運転になるような職種では、体力があることも重要な要素です。

 

また、未経験でも採用される可能性は十分あります。

もちろん経験者が優遇されることに変わりはありませんが、教育体制が整っている会社では、初心者でも入社後にしっかり研修を行い、スキルを身につけさせてもらえるでしょう。

 

6-2. 入社後に資格取得できる場合も

 

教育体制が整った会社では、資格取得自体も入社後にできるケースがあります。

タクシー運転手がよい例です。

 

入社後、まずは普通自動車第二種運転免許の取得、その後研修を行うという流れができています。

このような会社の場合は、最低限「普通自動車第一種運転免許」さえあれば、採用してもらえます。

 

ただし、免許取得に条件があるケースがあるため、注意が必要です。

 

(免許取得条件一例)

普通自動車第二種運転免許の場合

・満21歳以上

・第一種運転免許取得後、3年以上(停止期間を除く)の運転経歴がある など

 

7.役員運転手になるなら派遣・請負会社「セントラルサービス」

 

役員運転手は、運転手の仕事では比較的珍しい「普通自動車第一種運転免許」のみで従事できる職種です。

企業の役員やVIPを目的地までお送りする、責任の重い仕事ではありますが、そこにやりがいを感じるドライバーも多くいます。

 

運転手の仕事をしてみたいとお考えの方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

セントラルサービス」は、都内を中心とした役員運転手の派遣・請負会社です。

 

充実した研修制度で、役員運転手としてのスキルを身につけていただけます。

未経験の方でも、熱意ややる気次第で活躍できる仕事です。

 

誰かの役に立つ仕事をしたいとお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。

 

「セントラルサービス株式会社」

TEL:03-6380-9151

営業時間:平日・土日祝 9:00~19:00

メールでのお問い合わせはこちらまで

 

8. まとめ

 

厚生労働省の職業分類表では、自動車運転手の職種は15種類に分類されています。

それぞれ必要な資格・適性が異なるため、転職をお考えの方は、今回ご紹介した内容を参考に、ご自身に合う仕事を探してみましょう。

 

運転手の業界は人手不足の会社が多く、転職を考えるのであれば今がチャンスです。

 

また近年は、人材不足や研修制度の充実から、入社後に資格取得をサポートしてくれる会社も増えています。

やってみたいけれど資格がない……とあきらめるのではなく、資格取得をさせてもらえる会社でスキルを磨く方法も検討してみましょう。