役員運転手を採用するコツと注意点とは?優秀な人材を見つける方法
2021年07月20日
企業の役員を目的地まで安全に送り届けるのが、「役員運転手」の仕事です。
役員との信頼関係が必要な業務なので、新しく採用する際には非常に気を遣うのではないでしょうか。
役員運転手を採用するには知人の紹介などもありますが、主に「自社雇用」「派遣・請負」「ハイヤー」と、3種類の方法が考えられます。
その中でも自社雇用する場合は、「募集」「書類選考」「面接」といった手間もあり、優秀なドライバーをできるだけスムーズに見つけたいですね。
そこで今回は、役員運転手の採用のコツと注意点をご紹介します。
役員運転手の採用を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
1、役員運転手を採用するには
役員運転手の採用は主に3パターン考えられます。
それが「自社採用」「派遣会社に依頼」「ハイヤー会社に依頼」です。
それぞれメリットやデメリットがありますので、詳しく解説していきます。
1-1. 自社採用
一般的な採用方法は「自社採用」です。
自社採用する場合は、ハローワークや新聞の求人欄に求人を出したり、有名な求人サイトや雑誌に求人掲載してもらうことになります。
自社ホームページに求人情報を掲載する場合もあるでしょう。
応募してきた人に対し、書類選考や面接などを行うのもすべて自分たちで行います。
さらに採用後はドライバー教育やスケジュール管理を社内で行わなければなりません。
役員運転手は一般の仕事とは業務内容や勤務時間など、かなり違いがあります。
役員運転手の採用経験がない場合は、戸惑うこともあるでしょう。
とはいえもちろんメリットもあります。
《自社採用のメリット・デメリット》
メリット | デメリット |
・自分たちの目で選りすぐりの人材を採用できる
・自社サイトに掲載すれば、費用がかからない |
・応募が必ず来るとは限らない
・採用までに時間と手間がかかる |
時間的に早急に採用しなければならない場合は、自社採用はリスクがあります。
しかし自分たちの目で、優秀な人材を見極められる点は、大きなメリットです。
1-2. 派遣会社に依頼
派遣会社の中には、役員運転手専門の会社があります。
どういった人材が必要なのかを伝えることで、理想的な人材を紹介してもらえます。
外国語対応や女性のドライバーなど、希望があれば自社雇用よりも見つけやすいでしょう。
派遣会社は人材のみ派遣するので、車は社用車を利用します。
《派遣会社のメリット・デメリット》
メリット | デメリット |
・理想的な人材を紹介してもらえる
・ドライバーが急な休みでも、代わりの人材を派遣してもらえる ・必要な時だけ依頼できる ・コスト削減になる |
・依頼する時間数によっては割高になることもある
|
派遣会社は研修を行ったドライバーを派遣してくれるため、ある程度のスキルが身についている人材が期待できます。
ただし会社によって研修内容は異なるため、信頼できる派遣会社を見つけることが大切です。
1-3. ハイヤー会社に依頼
ハイヤー会社に依頼する場合、基本的には車両+人材の派遣になります。
中には人材のみ依頼できる会社もありますので、希望があれば問い合わせてみましょう。
業務内容的にはタクシーと比較されることも多いハイヤー。
タクシーと大きく違うのは、黒塗りの高級車でハイレベルなサービスが受けられることです。
完全予約制で「高い付加価値を持った個別輸送機関」とも言われています。
《ハイヤーのメリット・デメリット》
メリット | デメリット |
・社用車がない場合に便利
・たまにしか利用しない場合コスト削減できる |
・社用車がある場合不向き。
・頻繁に利用すると割高になる。 |
金額的にはタクシーと比べるとはるかに高額です。
しかしハイレベルなサービスを受けられるので、たまにしか利用しない場合にはおすすめです。
2、役員運転手を自社採用する流れとコツ
自社採用で役員運転手の雇用をする場合、通常は「書類選考」→「面接」といった流れで進めていきます。
その中でいい人材を見つけるために、どういった部分に注目すればいいかをご紹介します。
2-1. 書類選考
書類選考で注目するのは「前職」「前職の勤務期間」です。
当然役員運転手経験者の方が、入社後の教育も楽になります。
役員運転手でなかったとしても、タクシーやハイヤーの経験者も人を乗せて運転することに慣れているため安心です。
ただし勤務した期間があまりにも短く、複数の会社を転々としている場合は注意が必要です。
ステップアップのための転職なのか、トラブルがあっての転職なのかを確認しましょう。
2-2. 面接
面接では短時間の間に多くのことを見極めなければなりません。
・事故歴の有無
・ビジネスマナーが身についている
・身だしなみが整っている
・言葉遣いや挨拶ができる
・細やかな気遣いができる
・守秘義務が徹底できる
役員の命を預けることになるので、過去の事故歴は必ず確認しましょう。
また自社・他社問わず地位の高い人と接する機会があるため、ビジネスマナーや気遣いなど多くの高度なスキルが求められます。
飲酒・喫煙の有無等も確認しておくといいでしょう。
もしも飲酒・喫煙のある人であれば、仕事に支障のないようにしてもらう必要があります。
スーツにたばこのにおいが残っているのはもちろん、車内での喫煙はもってのほかです。
飲酒をする場合でも、休日前だけにする・量を制限するといったように、次の日の業務に支障が出ないようにしてもらう必要があります。
そして何よりも大切なのは、担当する役員との相性です。
役員の希望などもあらかじめ聞いておくといいでしょう。
2-3. 実地試験
どんなに無事故・無違反だったとしても、運転が荒ければ意味がありません。
可能であれば、実地試験を行うのもおすすめです。
企業によっては、自動車教習所を借りて試験を行う所もあります。
ブレーキのかけ方や車線変更・右左折の仕方など、注目すべき点は数多くあります。
基準となるのは、役員が後部座席で快適に過ごせるかどうかです。
もしも実地試験をするのであれば、有料道路と一般道の両方で試してみるといいでしょう。
3、役員運転手を自社採用する際の注意点
役員運転手を自社採用する場合、さまざまな注意点があります。
社内教育の必要性や、ドライバーのスケジュール管理をしっかり行うことはもちろん、下記のようなことにも注意が必要です。
3-1. 雇用形態を考える
まず募集をかける前に、雇用形態を検討しなければなりません。
役員運転手として働いてもらう場合「正社員」「契約社員」「パートタイマー」といった雇用方法が考えられます。
雇用した場合どの程度稼働するのか、定期的に同じ場所に行くだけなのか、イレギュラーな場所に行くことも多いのかといったことをまずは明確にしましょう。
その上で雇用形態を決めます。
社用車の利用が頻繁で、稼働時間が長い場合は「正社員」や「契約社員」、週に1・2日程度しか利用しない場合は「パート」といったかたちです。
役員運転手は待機時間が長くなりがちな職種です。
その時間も当然勤務時間に当たります。
残業や休日出勤も多くその分の手当が想像以上に高額になることがあります。
場合によっては、正社員でも一般社員とは給与体系を変えなければならないこともあるでしょう。
そういった点もふまえて検討が必要です。
3-2. 勤務時間に注意
役員運転手は勤務時間が長いとお話しましたが、実際は36協定があるため残業時間には上限があります。
働き方改革が推進されていることもあり、長くなってしまう場合にはなんらかの対策が必要です。
たとえば役員運転手を2名体制にする、休日は派遣の役員運転手を依頼するといった方法が考えられます。
また待機時間が長い場合は、「断続的労働の適用除外制度」という36協定を結ばない方法もあります。
これは「法定労働時間」や「残業」「休日出勤」といった概念がなくなる制度です。
さまざまな規定をクリアし、労働基準監督署の許可をうける必要がありますが、検討するのも一つの方法です。
採用の際には当然本人にも説明し、承諾してもらうようにしましょう。
4、自社採用が不安なら「セントラルサービス」
自社採用では多くのチェック項目や、注意点があります。
十分注意したとしても必ずしもいい人材を採用できるとは限りません。
また採用後には社員教育も必要です。
採用担当の方の負担は非常に大きいものと言えます。
もしも採用に不安や負担を感じるのであれば、派遣社員の雇用も検討してみてはいかがでしょうか?
「セントラルサービス」は、役員運転手専門の派遣・請負会社です。
きめ細かい研修で、運転スキルだけでなくビジネスマナーや身だしなみといった、役員運転手必須のスキルが身についたドライバーを派遣・請負いたします。
外国語対応や、ドライバーの年齢層などご希望があれば、何なりとお伝えください。
お客様にぴったりの役員運転手を手配します。
5、まとめ
役員運転手の採用は、役員の命を預ける相手を探す重要な作業です。
優秀な人材を採用するためにも、書類選考や面接など細部にわたってチェックしなければなりません。
雇用形態や勤務時間など入社後に問題にならないように、しっかりと取り決めておきましょう。
なかなかいいドライバーに出会えない、募集しても応募がこないといった場合には、派遣の役員運転手もぜひご検討ください。
「セントラルサービス」は、お客様のご希望に沿った優秀なドライバーを派遣・請負いたします。
セントラルサービス株式会社
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