【最新】AIドラレコとは?4つの機能と違いを解説!
2025年04月14日
自動車関連の業界でもAIドライブレコーダー(AIドラレコ)の導入が進んでいます。
従来のドライブレコーダーとどのような点が異なるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、AIドラレコの基本的な仕組み・主な機能・導入時の注意点・自動車技術の未来との関わりまで、分かりやすく解説します。
最先端の自動車技術や安全運転に関心のある方は、ぜひご一読ください。AIドラレコを知ることで、これからのカーライフがより安全で快適になるヒントが見つかるはずです。
目次
1.AIドラレコとは?従来のドラレコとの違いを解説
AIドラレコとは、AI(人工知能)を搭載したドライブレコーダーを指します。
従来のドライブレコーダーは、主に事故発生時の状況を記録する役割を担ってきました。
AIドラレコは、記録機能に加え、映像や各種センサーから得られる情報をAIがリアルタイムで分析し、危険な状況を認識したうえで、ドライバーに警告する機能を持っています。
具体的には、AIによる画像認識技術により歩行者・他の車両・交通標識などを識別したり、加速度センサーなどのデータから車両の挙動を解析したりします。
つまり、単に記録するだけでなく、事故を予防するための機能が加わったのがAIドラレコです。
この予防安全への貢献は、プロのドライバーが運転する運送業界やタクシー業界などでも注目されています。
2.AIドラレコで運転はどう変わる?主なメリット
AIドラレコは、AIの能力によって運転の安全性や快適性を向上させるさまざまな機能を持っています。
主な機能や導入後にもたらすメリットを4つご紹介します。
2-1.危険運転を検知して警告
AIドラレコの最も重要なメリットの一つは、危険な運転操作を検知し、ドライバーに知らせる機能です。
具体的には、以下の危険運転を検知します。
・急ブレーキ
・急ハンドル
・急加速
・前方車両への接近しすぎ
・車線のはみ出し
操作を検知したAIドラレコは、即座に音声やアラームで警告を発しドライバーに危険な状態であることを気づかせます。
2-2.わき見運転・居眠り運転を防止
ドライバー自身の状態を監視し、事故につながる不注意や疲労の兆候を警告する機能も、AIドラレコの重要な役割です。
具体例を2つご紹介します。
・前方不注意(わき見運転やスマートフォン操作など)
・眠気の兆候(まぶたの開閉パターンなど)
これらの兆候が見られると判断された場合、警告音や音声ガイダンスで注意を促します。
特に長距離運転や深夜・早朝の運転が必要とされる運送業界においては、安全を守るための重要な機能といえるでしょう。
2-3.駐車監視機能
従来の衝撃検知に加え、AIによる画像認識技術を活用することで、不審な動きや異常事態をより正確に捉えることが可能です。
・人や車両などの動きをAIが識別し、不審な接近や通過を検知
・衝撃だけでなく、車体への接触、覗き込みといった異常な挙動を検知
・検知した際に自動で録画を開始し、一部モデルではスマートフォンなどに通知を送信
駐車監視機能により、当て逃げや車上荒らしといった駐車中のトラブルに対する防犯効果を高めます。
2-4.運転レポート・分析機能
AIドラレコの中には、日々の運転データを蓄積・分析し、ドライバーにレポートとしてフィードバックする機能を持つものがあります。
・危険運転(急操作、速度超過など)の発生回数や場所の記録
・運転特性のスコアリングや客観的な評価
燃・費効率に関するアドバイス
これらのレポートを通じて、ドライバーや管理者は自身の運転の癖や改善点を客観的に把握できます。
3.AIドラレコ導入前に知っておきたい注意点・デメリット
多くのメリットがあるAIドラレコですが、導入を検討する上で知っておくべき注意点も存在します。
メリット・デメリット双方を理解し、自分に合った製品を選びましょう。
3-1.価格が比較的高価
高度なAI技術を搭載しているため、従来のドラレコよりも価格帯が高くなる傾向があります。
シンプルな記録機能のみのドラレコが数千円から購入可能なのに対し、AIドラレコは数万円から、高機能なモデルでは十数万円以上するものも少なくありません。
製品本体の価格に加えて、取り付けを業者に依頼する場合は別途工賃も発生するため、予算を総合的に考慮することが大切です。
3-2.誤検知・誤作動の可能性
AIによる認識・判断の精度は着実に向上していますが、現状では完璧ではありません。
例えば、悪天候時やトンネルの出入り口のような急に明るさの変化が生じる場所では、対象物を正しく認識できないことがあります。
課題は解消されつつありますが、AI機能はあくまで運転支援と捉え、過信しないようにしましょう。
3-3.プライバシーへの配慮
車内カメラ付きのモデルでは、同乗者のプライバシーへの配慮が必要です。
特に家族以外の人を乗せる場合や、法人で利用する際には、車内撮影について事前に説明するなどの対応が求められることがあります。
3-4.データ通信量やクラウド利用料
AIドラレコの中には、LTEなどの通信機能を備え、記録した映像や分析データをクラウドサーバーに保存・連携できるモデルがあります。
スマートフォンアプリからリアルタイムで映像を確認したり、遠隔で設定を変更したり、より詳細な運転レポートを利用できたりと、利便性が高い反面、追加のコストが発生する場合があります。
4.AIドラレコから見る自動車技術の未来
AIドラレコは、自動車技術全体の進化、特に自動運転やコネクテッドカーといった未来の技術と深く関わっています。
AIドラレコで使われている技術は、これからの自動車社会を形作る上で重要な役割を担っています。
4-1.自動運転技術との連携
AIドラレコの中核技術である、カメラ映像を用いた周囲環境の認識能力や危険予測能力は、自動運転システムの実現に不可欠な要素です。
AIドラレコが収集分析するリアルタイムの道路交通情報や運転データは、自動運転システムを補完・強化し、信頼性の高いシステム開発に貢献するでしょう。
4-2.コネクテッドカーとの融合
コネクテッドカーとは、車両がインターネットなどの通信ネットワークに接続され、さまざまな情報をやり取りする自動車のことです。
通信機能を搭載したAIドラレコは、コネクテッドカーの重要な情報端末としての役割を担います。
コネクテッドカーについては、以下の記事でもその技術の詳細を解説しているので、詳しく知りたい方は参考にしてください。
4-3.進化する安全性向上への貢献
AIドラレコをはじめとするAI技術の進化は、個人のドライバーの安全運転支援にとどまりません。
企業における車両管理の分野では、各車両の運行状況やドライバーの運転特性を詳細に分析することで、より効果的な安全指導や燃費改善、車両の予知保全などに活用されています。
将来的には、社会全体の交通事故削減にも大きく貢献していく技術として、その発展が期待されています。
5.まとめ
AIドラレコは、データの記録だけではなく、分析・認識・警告機能を備えた、進化したドライブレコーダーです。
危険運転の検知やわき見・居眠り運転の防止などを通じて、事故を未然に防ぎ、安全運転をサポートします。
自動運転やコネクテッドカーといった未来の自動車技術とも深く関わっており、安全で快適な自動車運転のための重要な技術として期待されています。
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