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タクシードライバーは本当に稼げる?稼げない理由と稼ぐ方法

タクシードライバーは本当に稼げる?稼げない理由と稼ぐ方法

タクシードライバーとして転職を目指す方にとって、「稼げる」か「稼げない」かはとても大きな関心事の一つです。

 

現職を退職したり、タクシー運転手として活躍するために資格を取得したりと労力や準備も伴うため、期待通りに「稼げない」場合には大きなリスクだと感じられるでしょう。

 

実際、タクシードライバーは働き方やコツの押さえ方次第で、収入が大きく変わる場合があります。

 

本記事では、タクシー業界の収入事情について詳しく解説します。

転職を希望している方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

1.タクシードライバーの「年収」の実態は?

 

令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」によると、タクシードライバーの年収の平均は4,189,900円です(令和5年)。

 

ただし、公表されている数値はあくまで全国的な平均になるため、稼げているドライバーと稼げていないドライバーが存在するのも事実です。

 

例えば、収入は都道府県別に異なっており、都市部ほど収入が多い傾向が見られます。

また、タクシードライバーの収入は売り上げに比例することが多いため、どれだけの乗客を乗せられるかによっても変動します。

 

2.なぜ「タクシードライバーは稼げない」といわれるのか?【3つの理由】

 

タクシードライバーは、努力次第で高い収入を得られますが、誰もが簡単に稼げるわけではありません。

歩合制の給与体系や長時間労働、さらには顧客単価の低さなど、収入を左右する要因がいくつかあります。

 

ここでは、タクシードライバーが「稼げない」と言われる3つの理由を詳しく解説します。

 

2-1.理由1:歩合制の給与体系

 

タクシードライバーの給与は、多くの会社で歩合制が採用されています。

これは、売上に応じて給料が決まる仕組みです。歩合率は会社によって異なりますが、一般的には50~60%といわれています。

 

タクシードライバーは、売り上げと収入が比例するため、いかに効率よく稼げるかが重要なポイントです。

 

タクシードライバーの歩合給については「タクシー運転手の歩合率とは?歩合制の特徴や手取りの計算方法を解説」で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

 

2-2.理由2:労働時間と効率の悪さ

 

タクシードライバーとして満足できる収入を得るには、長時間労働が必要となる場面もあります。

 

タクシードライバーが稼ぎやすいのが、公共交通機関が稼働していない夜間や早朝になるため、一般的な8時間労働の勤務体系では効率が悪くなってしまうことも珍しくないためです。

 

また、イベントの有無や曜日によって、乗客の流れが変わることも珍しくありません。

 

こうしたタクシー業界ならではの特徴に合わせるため、多くの会社では「隔日勤務」と呼ばれる働き方が採用されており、1回の勤務で20時間ほどの連続勤務を採用しています。

結果的に、タクシードライバーとしては、高収入を得るために長時間の連続勤務をするケースが増え、「収入の割に体力的にハード」と感じられることがあるようです。

 

2-3.理由3:顧客単価の低さ

 

近距離利用の乗客が多いと顧客単価が安く抑えられるため、ドライバーとしては「稼げない」状況につながりやすくなります。

 

短距離の顧客が多くても、待機の時間が短く、次々と乗客が見つかれば問題ありませんが、待機時間も長くなると収入の低下にも直結します。

 

特に日中は、公共の交通機関が稼働していることもあり、長距離利用の乗客を探すのは困難です。

 

3.稼げるタクシードライバーの4つの特徴

 

タクシードライバーとして高い収入を得るためには、ただ車を運転するだけではなく、効率よく稼ぐための工夫が必要です。

この章では、稼げるタクシードライバーに共通する4つの特徴について詳しく解説します。

 

3-1.地理に精通している

 

タクシードライバーは、道路や交通状況を把握しているほど効率よく働けます。

道に詳しいドライバーは、渋滞を避けたり、最短ルートを選んだりできるため、乗客の満足度が上がりやすく、リピート利用にもつながります。

 

特に個人タクシーの場合、安定した売り上げのためには固定客の確保は不可欠です。

地方の個人タクシーの運転手は、売り上げ全体の半分程度を固定客の売り上げで確保するケースが多いようです。

 

地理に詳しいだけで固定客をつかめるわけではないものの、地理にどれだけ詳しいかは顧客の満足度に大きく影響します。

 

3-2.顧客と良好な関係性を構築している

 

リピーター獲得のためには、顧客との良好な関係性の構築も重要です。

そして、その土台となるのがスムーズなコミュニケーションです。

 

タクシードライバーは、顧客一人ひとりの状況や希望を理解したコミュニケーションの取り方が要求されます。

 

例えば、観光地を一人で訪問している顧客の場合は、地元のドライバーから現地ならではの情報を知りたいと思っているかもしれません。

あるいは、ビジネスののためにタクシーを利用している顧客の場合は、会話を楽しむよりも頭の中で商談の準備をしたいと考えている場合もあるでしょう。

 

良好な関係性を構築するポイントは、顧客が何を求めているのかを理解することです。

 

3-3.無線やアプリを活用している

 

効率的に運転するためには、無線やアプリを活用することも効果的です。

 

無線やアプリをうまく活用すれば、近くでタクシーを探している乗客を効率的に案内できます。

近距離の乗客が続いたとしても、効率よく乗客が見つけられれば、着実に売り上げにつなげられるでしょう。

 

ただし、アプリや無線を導入する場合でも、土地勘や経験は必要です。

時間帯や状況を踏まえて、どのあたりで待機すれば乗客が見つかりやすいのかを理解できていると、無線やアプリのメリットを最大限に活用できます。

 

3-4.自己管理能力が高い

 

タクシードライバーは自由度が高い仕事ですが、その分、自分で時間や体調を管理しなくてはなりません。

長時間労働になりやすいため、無理のないスケジュールの組み立てと、適度な休憩が必要です。

 

また、売上を伸ばすためには、どの時間帯やエリアで営業するのが効率的かを考えなくてはなりません。

例えば、朝の通勤時間や深夜の終電後は乗客が多いため、この時間帯に集中して働くことで、短時間でも高い売上が期待できます。

 

自己管理能力が高いドライバーほど、長く安定して働けるでしょう。

 

4.稼げないタクシードライバーにならないための7つのポイント

 

タクシードライバーとして安定した収入を得るためには、ただ運転するだけではなく、効率的な働き方や営業方法が大切です。

稼げるドライバーは、会社選びや顧客との関係構築、収益を伸ばす工夫などを実行し、安定した収入を実現しています。

 

ここでは、稼げないタクシードライバーにならないために、意識すべき7つのポイントを紹介します。

 

4-1.優良なタクシー会社を選ぶ

 

タクシードライバーとして働く際、どの会社に所属するかは非常に重要です。

会社によって歩合率や給与体系が異なり、福利厚生の充実度にも差があります。

 

特に、固定給と歩合給のバランスを確認しましょう。

歩合率が高い会社は、売上を上げれば高い収入を得られる一方で、安定性に欠ける場合があります。

売上や収入が低い場合に対応する「最低保証」があるかどうかもチェックすることをおすすめします。

 

また、配車アプリや無線配車を導入している会社であれば、待機時間を減らして効率的に乗客を確保できるでしょう。

配車アプリや無線配車システムの活用は、流し営業の負担を減らすとともに、売上の安定にもつながります。

 

さらに、未経験者向けの研修制度が整っている会社を選べば、安定した収入を得るためのスキルを身につけやすくなります。

自分に合った環境のタクシー会社を選びましょう。

 

4-2.効率的な働き方を追求する

 

タクシードライバーは、効率のよい働き方を追求することが大切です。

 

効率を高めるためには、さまざまなポイントがあります。

 

・乗客が見つかりやすい時間帯やエリアを狙う

・単価の高い深夜や早朝に稼働する

・イベント時や週末の利用客を狙って稼働する

・オフィス街や観光地など、エリアの特徴に合わせて稼働する

・無駄な移動や待機が生じないように注意する

 

無計画に働くと、時間と燃料を無駄にするばかりか収入も増えにくいため、事前に情報を収集し、戦略的に営業しましょう。

 

4-3.顧客単価を上げる工夫をする

 

タクシーの売上は、乗車回数と運賃の掛け算で決まります。

そのため、一回の乗車でできるだけ高い運賃を得る工夫が必要です。

短距離の利用が中心になると売上が伸びにくいため、長距離利用者を増やすことを意識するとよいでしょう。

 

例えば、駅や繁華街では短距離の乗客が多くなりがちですが、ホテルや空港周辺では長距離移動の利用者が増えます。

観光地やビジネス街での需要を把握し、長距離利用の可能性が高い場所での待機も有効です。

また、深夜や早朝の時間帯は割増料金が適用されるため、こうした時間帯に働くことで効率よく収入を増やせます。

 

ほかに、高単価サービスの提供も有効です。

例えば、観光タクシーやVIP向け送迎サービスをすることで、通常より高い料金設定での運行ができます。

乗客のニーズに応じたサービスを提供し、より収益性の高い営業スタイルの確立が重要です。

 

4-4.リピーター・得意顧客を獲得する

 

リピーターや得意顧客を増やすことは、安定した収入につながります。

特に、地方の個人タクシーの場合は、売上の半分近くを固定客が占めることもあります。

乗客が「このドライバーなら安心できる」と思うことで、継続して利用してもらえるためです。

 

乗客との会話を大切にし、安心感を与えることで「また乗りたい」と思ってもらうことが重要です。

例えば、最近の話題や地域の情報を伝えるなど、自然なコミュニケーションを心がけましょう。

 

また、快適な空間作りも重要です。

車内の清潔さを保ち、快適な乗車環境を提供することで、乗客によい印象を与えやすくなります。

リピーターの確保は、売上の安定につながるため、意識して取り組みましょう。

 

4-5.資格を取得する

 

タクシードライバーとして長く働くためには、必要な資格を取得することも重要です。

運転技術を証明する「二種免許」は必須ですが、それ以外にもさまざまな資格を取得することで、仕事の幅が広がります。

 

例えば、観光タクシーの資格を取れば、観光客向けのサービスを提供できます。

また、介護タクシーの認定資格を取得すれば、高齢者や身体が不自由な方を送迎できるでしょう。

こうした資格を持つことで、特定のニーズに対応できるため、安定した収入を得やすくなります。

 

資格を活かしたサービスの提供は、単価の高い仕事の獲得にもつながるため、長期的に稼ぎたい方にはおすすめです。

 

4-6.空き時間を活用して副業をする

 

タクシードライバーの働き方は比較的自由なため、副業と組み合わせて収入を増やすこともできます。

特に、タクシー業務はシフト制が多いため、空き時間の有効活用で、さらに収入を伸ばせる可能性があります。

 

例えば、昼間の仕事と掛け持ちして深夜のみ働くスタイルや、配車アプリを活用して自分の都合のよい時間だけタクシー業務を行う方法もあります。

さらに、ドライバー経験を活かして、配送業務や運転代行などの副業をするのも一つの方法です。

 

ただし、副業をする場合は会社の就業規則を確認し、違反しないよう注意しましょう。

また、体力的な負担も考慮し、無理のない範囲で計画的に働くことが重要です。

 

4-7.他の職業を視野に入れる

 

タクシードライバーとして稼げるイメージが抱けない場合には、その他のドライバー職を視野に入れても良いかもしれません。

 

タクシードライバー以外の運転をメインとする職業の代表例は、役員運転手・トラックドライバー・宅配ドライバー・長距離バスの運転手などです。

 

これらの仕事は、車の運転という点ではタクシードライバーと共通していますが、求められるスキルや働き方は異なります。

 

例えば、役員運転手の場合は企業が稼働している時間に運転を求められることが多いため、タクシー運転手よりも日中の稼働が多いです。

 

それぞれの職業の特徴を理解して、自分自身に合った働き方を探しましょう。

 

5.タクシー業界の現状と展望|将来的に稼げる?

 

タクシー業界は今後も変化し続ける業界です。

新たなサービスの導入や柔軟な働き方を取り入れることで、タクシー業界は成長の可能性を秘めています。

 

ここでは、タクシー業界の現状と将来の展望について詳しく解説します。

 

5-1.タクシー業界の市場規模と成長率

 

タクシー業界の市場規模は大きいのですが、地域ごとに状況が異なります。

都市部ではタクシーの利用者が多く、配車アプリの普及も進んでいるため安定した需要があります。

しかし、地方の地域によっては、過疎化が進んでおり、乗客を探しづらいケースがあるかもしれません。

 

タクシー業界は、エリアによって働き方も変化するため、エリアについての情報もチェックしておきましょう。

 

5-2.ライドシェアなどの新サービスの台頭

 

近年、ライドシェアサービスがタクシー業界に大きな影響を与えています。

ライドシェアとは、一般のドライバーが自家用車を使って有料で乗客を送迎するサービスのことです。

 

スマートフォンアプリを通じて手軽に配車できる点が支持され、特に都市部で利用者が増加しています。

 

しかし、日本では、安全性や既存のタクシー業界保護の観点から法規制があり、海外のように全面的に普及しているわけではありません。

 

一方、一部地域では、試験的に導入が進められています。

今後、タクシードライバーが競争に勝ち抜くためには、配車アプリを活用するなど、新しい技術への適応が求められるでしょう。

 

5-3.高齢化社会におけるタクシー需要の変化

 

高齢化が進む日本では、タクシーの需要が今後も増えると考えられています。

 

病院や買い物の送迎サービス・介護タクシー・日常の移動手段としての需要が伸びているため、将来的にも高齢者向けにますますタクシーの利用が活発になるでしょう。

 

6.まとめ

 

タクシードライバーは、人によって「稼げる」「稼げない」が分かれやすい職業です。

 

その大きな理由の一つが、タクシードライバーは売り上げによって収入が左右されることです。

歩合給が設定されている分、売り上げが低いドライバーの場合には安定的に高収入を得られないでしょう。

 

一方で、効率よく乗客を乗せて売り上げを増やすことができれば、タクシードライバーは未経験からでも稼げる職業です。

 

タクシードライバーならではの特徴を理解して、ご自身の将来のキャリアについて考えるとよいでしょう。

 

もし、タクシードライバーでは稼げないとの不安の方が大きい場合は、その他のドライバー職を検討するのも一つの方法です。

 

例えば、セントラルサービスでは役員運転手を派遣しています。

企業の役員が主なクライアントとなるため、高度な接客技術や気配りが求められる反面、仕事は安定して受注できるという特徴があります。

 

ご自身の目的や希望に合った働き方で、高収入を目指しましょう。