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タクシードライバーのノルマとは?ノルマとの上手な向き合い方を解説

タクシードライバーのノルマとは?ノルマとの上手な向き合い方を解説

タクシードライバーへの転職を検討する際、ノルマを気にされる方もいるのではないでしょうか。

 

タクシー業界は歩合給が採用されており、ノルマが課せられる可能性は高いでしょう。

また、タクシー業界ではノルマを「足切り」と呼ぶことが多く、一般的な営業職とはノルマの意味合いが少し異なります。

 

本記事では、タクシードライバーにおけるノルマの有無、ノルマを達成するコツやノルマが心配な方の対処法などをご紹介します。

 

ノルマのことを事前に理解し、タクシードライバーの転職にお役立てください。

 

 

1. タクシードライバーにノルマ(足切り)はある?

 

タクシー業界では、ノルマが設定されるケースが多いとされています。

本章では、タクシードライバーにノルマが設定される理由やノルマが未達だとどうなるのか?といった点を解説します。

 

1-1.ノルマの内容

 

タクシー業界ではノルマを足切りと呼ぶことがありますが、営業目標という意味合いでは同じです。

 

一般的には売上目標へノルマが課されますが、会社によってはハンドル時間(車を運転している時間)を別途設定するケースもあります。

 

一般の営業職とは少し扱いが異なり、真面目に働いていれば達成できる無理のない範囲で設定されるため、過度に不安を感じる必要はないといえるでしょう。

 

1-2. ノルマが未達だとどうなるのか

 

ノルマが未達だからといって給料が一切支払われなかったり、いきなりクビになったりするといったことはありません。

 

タクシードライバーの給与は、固定給+歩合制を採用していることが多く、仮にノルマ未達でも固定給は支払われるケースが多いようです。

 

ただし、ノルマの未達が続いた場合は、以下のようなペナルティーが科される可能性があります。

 

・給与が下がる

・歩合給がもらえない(歩率が下がる)

・罰金が科せられる

 

ノルマ未達時のルールや固定給と歩合率の割合は企業によって異なるため、勤務する企業の詳細を把握することが重要です。

 

【関連記事】タクシー運転手の歩合率とは?歩合制の特徴や手取りの計算方法を解説

 

1-3.ノルマ設定が悪いとは言い切れない

 

ノルマが設定される理由は、収入の不平等をなくすためです。

 

出庫して営業所を離れると管理者の目が届かなくなるため、真面目に働いているかが判断できず「仕事をサボって給料だけもらおう」と考える方も現れるかもしれません。

 

真面目に働く人が損をすることのないよう、全ドライバーの働くモチベーションを高めるためにこのような制度が設けられています。

 

2. 【実例】タクシードライバーのリアルなノルマ事情

 

タクシー業界では、ノルマを達成すると固定給とは別に歩合給が支給されるケースが多いでしょう。

 

歩合給の算出方法は「(月間営収額-ノルマ)×歩合率」であり、歩合率は50~60%が一般的です。

例えば、月間営収額40万円・ノルマ30万円・歩合率50%であった場合は5万円の歩合給が給与に加算されます。

 

ノルマさえ達成すれば、あとは売上を出した分だけ収入が増えていきます。

 

3. ノルマ達成に向けてタクシードライバーが押さえるべき4つのポイント

 

長く働きたい・安定した収入を得たいという場合、ノルマをいかに効率的に達成するかが重要となります。

そこで、本章ではノルマ達成のために押さえるべき4つのポイントをご紹介します。

 

3-1. 利用者の多いエリアで営業する

 

時間帯によって利用者の多いエリアは変わるため、柔軟に稼働場所を変えることが重要です。

 

【利用者の多いエリア例】

時間帯 エリア 主な利用客
朝から昼 駅周辺 通勤
昼から夕方 商業施設
オフィス街
買い物帰り
外回りの営業
夜間 繁華街 飲酒された方
終電を逃した方

 

3-2. 経験やデータからニーズを理解する

 

タクシードライバーとしての経験やデータから、顧客のニーズを理解することも大切です。

 

たとえば、悪天候の際は移動手段としてタクシー利用者が増加しますし、イベントの開催予定と終了時間を把握しておけば利用者を見つけやすくなるでしょう。

 

また、平日はビジネス客が多いためオフィス街付近へ、週末は観光客が増えるため観光スポットやイベント会場付近へなど、曜日によって待機場所を変えてみるのもよいでしょう。

 

3-3. 担当エリアの地理に詳しくなる

 

裏道を知っている・混む時間を把握しているなど、担当エリアの地理に詳しくなるほど利用者をスムーズに目的地へ送り届けることができるでしょう。

 

地理に詳しくなるコツは、自転車で地域を走り込むことであり、車では通ることの少ない意外な裏道などを発見できるかもしれません。

 

効率よく送迎ができれば売上アップも期待できるため、少しずつでも道に詳しくなっていきましょう。

 

3-4. アプリケーションを活用する

 

タクシー業務に役立てられるアプリは数多く配信されており、うまく活用することで業務効率をアップさせることができます。

 

マッチングアプリやタクシー需要予測の情報を配信するアプリはその代表例といえるでしょう。

 

また、近年は外国人観光客も増加しているため、翻訳・観光情報の提供・多言語対応の施設の検索などができるアプリも業務に役立てられます。

 

4. タクシードライバーのノルマが心配な方の対処法

 

人によっては、ノルマがあること自体に不安を感じる方もいるかもしれません。

そのような方は、本章でご紹介する方法も検討してみましょう。

 

4-1. ノルマなしのタクシー会社に就職する

 

対処法の一つ目は、ノルマなしのタクシー会社へ就職することです。

「タクシードライバー 求人 ノルマなし」と検索し、ノルマなしと記載されているまたは給与体系で完全固定給と記載されている求人を探してみましょう。

 

ただし、タクシー業界でノルマなし・完全固定給を採用している会社は数が少ない点に注意が必要です。

 

【関連記事】タクシードライバーの平均年収は?給料体系や他業種との比較も掲載

 

4-2. タクシードライバー以外の仕事を選ぶ

 

どうしてもノルマを避けたい場合は、タクシードライバー以外の仕事を選ぶのもよいでしょう。

 

ノルマのないドライバー職としては、たとえば役員運転手が挙げられます。

役員運転手は企業の社長や役員を送迎する仕事であり、完全固定給でノルマもないため安心して働けます。

 

タクシードライバーより守秘義務やビジネスマナーに関する要求は高い傾向にありますが、ノルマのない企業で働きたい・特定の顧客を担当したい・安定した収入を得たいという方には適した環境といえるでしょう。

 

セントラルサービス」では役員運転手を募集しておりますので、関心がある方はぜひ当サイトをご確認ください。

 

5. まとめ

 

タクシー業界では業務上ノルマ(足切り)が設定されることもありますが、一般の営業職と違い、きちんと業務に携わっていれば達成できる範囲であることが多いでしょう。

 

慣れないうちは不安を感じることもあるかもしれませんが、経験を積みノウハウやコツを得ることで売上を伸ばしていくことは十分可能です。

 

どうしてもノルマがあることに不安を感じる場合は、ノルマなしのタクシー会社や、役員運転手などノルマが設定されないドライバー職への転職も検討してみましょう。