タクシードライバーは何歳から?平均年齢や勤続年数をご紹介
2025年01月23日
ミドル層や60代以降の転職先として人気の高いタクシードライバーには、何歳からなれるのでしょうか?
タクシーに乗車すると年配のドライバーが多いことから、若い年齢から働けないのではないかと誤解されている方もいらっしゃるでしょう。
実際にタクシードライバーになれる年齢と現状の平均年齢などを詳しく解説します。
将来的に長く働ける仕事を見つけるためにも、将来のキャリアパスを明確に描くためにも、参考にしていただけますと幸いです。
目次
1. タクシードライバーとして働けるのは何歳から?
タクシードライバーは一般的に21歳から働けますが、場合によっては年齢を引き下げられます。
本章では、まずタクシードライバーは何歳から働けるのかについて解説します。
1-1. 一般的には21歳~
タクシードライバーとして正社員で働ける年齢は、基本的に21歳からです。
というのも、タクシードライバーになるには普通自動車第二種免許が必要になるためです。
二種免許は普通自動車免許取得から3年以上経たなければ受験資格を得られません。
そのため、18歳で普通自動車第一種免許を取得して、3年後の21歳のときに第二種を取得するのが最も若い年齢での免許取得です。
第二種免許の受験資格は、警視庁のホームページにも記載があるため、ぜひ参考にしてください。
1-2. 19歳で第二種自動車運転免許証を取る方法
令和4年以降、「19歳以上、普通自動車免許取得から1年以上」の条件で、二種免許の受験資格が得られるようになりました。
上記の条件を満たすには、受験資格特例教習を受けなければなりません。
年齢や経験年数を引き下げるために合計36時限以上の教習を受けます。
また、21歳未満で第二種免許を取得した場合は「若年運転者期間」となります。
詳細は警察庁のホームページにもあるため、ぜひご確認ください。
参照:第二種免許等の受験資格の見直しについて(令和4年5月13日)
2. 実際には何歳からタクシードライバーになる人が多い?
タクシードライバーは40代以降から転職する方が多い傾向にあります。
40代になってから未経験でタクシードライバーとして仕事を始める方も少なくありません。
40代から働き始める理由は以下の3つです。
- ライフスタイルが変わり、柔軟な働き方が求められる
- 過去の職歴などを気にせずにチャレンジできる
- 定年後も継続して働きやすい
異業種での転職を志す方や、ライフスタイルの変化によって転職せざるを得ない方にとって挑戦しやすい職業です。
また、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会では、令和4年まで就職氷河期世代の方のタクシー会社への就職を無料支援していました。
その影響もあり、タクシードライバーは40代前後の未経験者にとって転職しやすい職業の一つとして捉えられていました。
3. そのほかタクシードライバーの年齢に関して押さえておきたいこと
タクシードライバーは40~60代が多い職業です。
ここでは、具体的な定年退職の年齢や平均年齢・勤続年数についてご紹介します。
3-1.タクシードライバーは何歳まで働ける?
タクシードライバーとして働ける年齢は、法人か個人かでも若干異なります。
まず、法人の場合、タクシードライバーの定年退職は65歳です。
定年退職の年齢は会社ごとにも異なり、60歳の場合もあります。
また、法人に所属するタクシードライバーは法律上の労働年齢制限がありません。
健康状態に問題がなければ65歳以上であっても働けます。
働き方も正社員としての再雇用、非正規社員、嘱託社員など、複数の方法を選択できます。
続いて、個人の場合は定年という概念はありませんが、上限は75歳です。
そもそも、個人タクシーは65歳まで申請ができ、その後は免許が更新される制度となっています。
更新できる最後の年齢は75歳となっているため、上限は基本的に75歳です。
しかし、2023年9月に国土交通省は、過疎地に限って個人タクシーの上限年齢を80歳に引き上げる方針を示しました。
そのため、場所によっては80歳まで働ける地域も今後出てくる可能性があります。
3-2. タクシードライバーの平均年齢は?
令和5年賃金構造基本統計調査によると、タクシードライバーの平均年齢は59.7歳です。
タクシードライバーはほかの業種に比べると年齢層が高い傾向があります。
というのも、タクシードライバーは未経験でも挑戦しやすい職業かつ、定年退職後も働き続けられるためです。
そのため、別の業界で社会人経験を積んだあとにタクシードライバーに転職する方もいます。
また、仕事内容が予想しやすい点も挑戦しやすい理由の1つです。
仕事内容の詳細は「タクシードライバーの仕事内容とは?働き方・魅力・収入を解説」をご覧ください。
3-3. タクシードライバーの平均的な勤続年数は?
同調査によると、タクシードライバーの平均勤続年数は10.4年です。
勤続年数が10年程度になる理由は以下の通りです。
・他業種からの転職が多く、社会を経験した年齢層からの転職も多い
・勤務形態を自由に選べるため、自分に合った働き方ができる
・健康状態がよければ定年後も長く働ける
たとえば、40代で飲食業界から転職して5年以上勤めている方もいます。
また、多くのタクシードライバーは歩合制で収入を得るため、定年後も稼ぎやすい職業です。
タクシードライバーの年収が気になる方は「タクシードライバーの平均年収は?給料体系や他業種との比較も掲載」をご覧ください。
4. 若い年齢からタクシードライバーとして働くメリット・デメリット
タクシードライバーは、平均年齢の高い職業ですが、若いうちから働ける業界でもあります。
ここでは、若い年齢から働くメリット・デメリットをご紹介します。
4-1. メリット
若い年齢からタクシードライバーとして働くメリットは3つです。
・歩合給を取っている会社が多い:頑張り次第では稼ぎやすい
・働き方を選べる:自分の時間を大切にしやすい
・特別なスキル不要:未経験でもチャレンジしやすい
学歴や職歴などにかかわらず売上次第で高収入を目指せる仕事でもあるため、運転技術を活かして活躍したい方は年齢に関係なくタクシードライバーとしての働き方に魅力を感じられるでしょう。
4-2. デメリット
タクシードライバーとして若い年齢から働くデメリットも3つあります。
・歩合制のタクシー会社が多い:収入が安定しないケースがある
・勤務体系によっては、深夜や早朝の労働が発生する:体力的に負担が生じる恐れがある
・一般的なビジネススキルの習得には向かない:ほかの仕事への転職が難しくなるケースがある
また、仕事をスタートする年齢にかかわらず、売上次第で収入が不安定になることや、不規則な勤務体系になりやすいこともデメリットだと感じられるかもしれません。
将来的なキャリアプランを考えて、どのような働き方が自分自身に適しているのかを考えるとよいでしょう。
5. まとめ
タクシードライバーは正社員の場合、21歳~65歳ほどまで働ける職業です。
経歴によっては、19歳で普通第二種免許を取得することも出来、早期にキャリアを形成することも可能です。
平均年齢は59.7歳となっており、人によっては定年後も契約社員として長く勤める方もいます。
ただし、タクシードライバーは収入の安定・ワークライフバランス・スキルアップの面においてはデメリットになる場合もあるため、特に若い年齢で働く場合にはデメリットを感じることもあるでしょう。
タクシードライバーに似た、運転をメインとする仕事としては役員運転手の仕事もあります。
弊社セントラルサービスでも40代~50代前半の方が主に活躍しています。
研修制度を整えているので、ビジネススキルを高めながら安定して長く勤められる仕事を探している方は、ぜひ参考にしてください。
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