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タクシードライバーの平均年収は?給料体系や他業種との比較も掲載

タクシードライバーの平均年収は?給料体系や他業種との比較も掲載

タクシードライバーの平均年収は、掲載されている媒体によって200万円台~500万円ほどまで大きな差があります。

 

ドライバー職への転職を希望されている方の中には、実際にどの程度の収入が得られるのかという点が大きな関心ポイントとなるでしょう。

 

そこで、本記事では信頼できる情報に基づいて、タクシードライバーの平均年収や収入について解説します。

実際、タクシードライバーは歩合の割合が大きいため、平均値と単純比較しづらいケースもあります。

 

給与体系や他のドライバー職とも比較をしたうえで詳細を解説するので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

 

 

1. タクシードライバーの基本的な平均年収

 

この章では、タクシードライバーの平均年収を、データに基づいて解説します。

ボーナスや平均労働時間と合わせて解説しているので、将来の収入や働き方のイメージに役立てていただけたら幸いです。

 

1-1. 正社員の平均年収

 

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の「タクシー運転者賃金・労働時間の現況」によると、正社員のタクシードライバーの平均年収額は418万9,900円でした。

 

令和3年は280万4000円、令和4年は361万3300円、令和5年は418万9900円とタクシードライバーの年収は増加傾向にあり、今後もアップしていく可能性があります。

 

参照:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー運転者賃金・労働時間の現況」

 

1-2. ボーナス支給額

 

同資料によるとタクシードライバーのボーナス支給額の平均は、12万7900円でした。

 

ボーナスも平均年収と同様に、令和4年から4万3800円アップしています。

 

しかし、タクシードライバーのボーナスは支給されるかどうかは会社の方針によるため、この支給額は参考程度に頭に入れておきましょう。

 

1-3. 平均労働時間

 

同調査によると、タクシードライバーの月間平均労働時間は189時間です。

 

隔日勤務の場合、1回の乗務で2日分(例えば20時間程度)働き、翌日は「明け番」として休むことが一般的です。

日勤は昼間のみ、夜勤は夜間のみの勤務となります。

 

これらの勤務形態を組み合わせて働くことで、平均して月189時間の労働時間となっていると考えられます。

 

2. 年齢・年代別のタクシードライバーの平均年収

 

年齢・年代別のタクシードライバーの平均年収は、以下のとおりです。

 

年齢 平均年収
20~24歳 416万600円
25~29歳 405万8,100円
30~34歳 531万7,500円
35~39歳 439万5700円
40~44歳 562万1000円
45~49歳 455万9100円
50~54歳 432万600円
55~59歳 531万2500円

 

歩合制を取っている会社が多いため、稼働時間や効率なども収入を増やすうえでのポイントとなるでしょう。

 

参照:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー運転者賃金・労働時間の現況」

 

3. タクシー運転手になるなら平均年収よりも中央値が重要!?

 

タクシードライバーの収入は、平均年収より「中央値」が参考になるとの考え方があります。

 

・平均値:データの総和をデータの個数で割った値

・データを小さい順に並べたときにちょうど真ん中に来る値

 

例えば、タクシードライバー5人の収入がそれぞれ、100万円、200万円、300万円、400万円、1000万円だった場合、平均値は400万円になります。

しかし、中央値だと300万円になります。

平均値のみの場合、極端に多い数値や少ない数値の影響を受けてしまうとため、実態とかけ離れてしまうケースがあるのです。

 

タクシードライバーの場合は、働き方などによる変動も大きいため、なおさら中央値を確認するメリットが大きいといえるでしょう。

 

4. タクシードライバーの給与体系

 

タクシードライバーの給与体系は、3つに分けられます。

それぞれの特徴を理解して、収入のイメージを膨らませましょう。

 

関連記事:タクシー運転手の歩合率とは?歩合制の特徴や手取りの計算方法を解説

 

4-1. A型賃金:固定給+歩合+ボーナス

 

A型賃金は、固定給と売上に応じた歩合給、そしてボーナスで構成される給与体系です。

一般的な会社員に近い給与体系といえます。

 

固定給があるため、安定した収入が得られやすいのが特徴です。

 

ただし、歩合率は低いため、ほかの給与体系に比べて高収入を目指すのは難しいでしょう。

 

A型賃金の給与体系は安定した収入を希望する方におすすめです。

 

4-2. B型賃金:完全歩合制

 

B型賃金は、完全歩合制の給与体系です。

 

固定給が存在せず、売上に応じて全ての収入が決まります。

売上が直接収入に反映されるため、頑張った分だけ収入が増える可能性が高いのが特徴です。

 

ただし、基本給がないため、売上が少ない月は収入も少なくなるリスクがあります。

 

高額な収入を目指したい型にはB型賃金の勤務体系がおすすめです。

 

4-3. AB型賃金:歩合制+ボーナス

 

AB型賃金は、A型賃金とB型賃金の中間的な給与体系です。

 

固定給と歩合給が組み合わさっており、一定の安定性を保ちながらも、売上に応じた収入の増加が期待できます。

ただし、歩合率はB型に比べると低いです。

 

AB型賃金は、多くのタクシー会社で採用されている給与体系です。

 

歩合給で収入をアップさせたいけど、完全歩合制は不安という方は、AB型賃金の会社に応募しましょう。

 

5. タクシードライバーの平均月給や労働条件を他のドライバー職と比較

 

タクシードライバーや他のドライバー職の平均月給や労働時間は、以下のとおりです。

 

職業 月の労働時間(所定内+所定外) 平均月給
タクシードライバー 189時間 33万9,100円
営業用大型貨物

自動車運転者

212時間 37万2,300円
営業用貨物

自動車運転者

(大型車を除く)

210時間 33万6,000円
バス運転者 199時間 32万7,500円

 

タクシードライバーは、他のドライバー職に比べて労働時間が短いにもかかわらず、そこまで給料に大きな差が生じていないことが分かります。

 

運転の仕事に興味のある方は、タクシードライバー以外の職業の条件も確認したうえで、タクシードライバーになるか検討しましょう。

 

参照:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー運転者賃金・労働時間の現況」

 

6. まとめ

 

タクシードライバーの平均年収は418万9,900円であり、年々増加しています。

 

タクシードライバーの収入は多くの場合、歩合制が中心です。

そのため、働き方や努力次第で年収をさらに増やすことが可能です。

 

しかし、歩合制だと収入が安定しないというデメリットもあります。

運転に関わる仕事で安定した収入を得たい方は、役員運転手として働くのも選択肢の1つです。

 

役員運転手の派遣会社「セントラルサービス株式会社」では、平均月収は40万円で、50万円以上稼いでいる方もいます。

月給制で安定した収入を得られ、かつ高収入を目指すことも可能です。

興味のある方は、ぜひ求人をチェックしてみてください。