2024年問題で給料が減った!ドライバーが受ける影響と3つの選択肢
2024年08月21日
「2024年問題を受けて、給料が減る見込みだ」
「2024年問題によって給料が減ってしまい、生活が厳しくなった」
このような事態に直面しているドライバーは少なくありません。
この記事では、2024年問題などにより給料が減る問題に直面しているドライバーが「あらかじめ検討しておきたい選択肢について」「運転業務を続けたい方におすすめの仕事について」などをご紹介します。
業界が直面している問題に対し、どのように対応すべきかお悩みの方はぜひチェックしてください。
目次
1. 2024年問題|時間外労働の上限規制とは
2024年問題とは、「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」によって生じる諸問題をいいます。
ドライバーは2024年4月に適用されたため、時間外労働を年間960時間以内に収めなければならなくなりました。(※)
ほかにも、1日の拘束時間は13時間以内、連続して運転する時間は4時間以内など、さまざまな縛りが設けられています。
これにより、物流やインフラに携わる、ドライバー全般に大きな影響が生じています。
※特別条項付き36協定を締結している場合
2. 給料が減る・減った|2024年問題がドライバーに与える影響
建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制は、もともと、ドライバーの就業環境の改善を図って適用された制度です。
しかしその影響により、給料が大幅に減るというデメリットも生じています。
ドライバーの給料のうち、減ることが想定されるのは、残業代・歩合給・基本給の3つです。
まず、時間外労働に対する規制が厳しくなったことで、残業で稼ぎにくくなりました。
一定額の残業代を見込んで生計を立てている方の場合は、とくに大きな影響が出ているケースもあるでしょう。
また自身が担当できる輸送量が減り、歩合給も減少することで、さらに大きな影響が及ぶことも想定できます。
くわえて、ドライバー一人ひとりの稼働時間が少なくなれば、同じ貨物量を運ぶのにもより多くの人材が必要になります。
しかし人員の補充ができず、貨物量を減らさざるを得なくなったために、会社がドライバーの給料を減らす恐れもあるでしょう。
これにより、ドライバーの給料面で大きな影響が出ています。
3. ドライバーが検討できる選択肢・対策方法
2024年問題は、個人のドライバーにとって、会社の対応方法を受けて働き方を見直す機会となるでしょう。
もちろん、現在の職場で勤務を続けるのも選択肢となりますが、給料が減るのを避けたい場合は、効果的な対策を検討しておく必要があります。
ここでは、検討するドライバーの多い3つの選択肢についてご紹介します。
・同業他社への転職
・運転に関わる職種への転職
・副業をはじめる
3-1. 同業他社への転職
まず検討されるのが、基本給がより高く設定された同業他社への転職です。
基本給が高い企業に移ることで、残業時間が少なくても、より高い手取りを確保できる可能性が上がります。
くわえてドライバーへのベースアップができている企業は、比較的体力があると推測できるため、長期的な目線でみてもドライバーにメリットがあると考えられるでしょう。
また同業他社への転職なら、下記のメリットも得られます。
・ドライバーをするために取得した大型免許を活かせて、資格を無駄にせずに済む
・仕事内容や生活スタイルが大幅に変わらないため、順応しやすい。ストレスが比較的少なくて済む
3-2. 運転に関わる他職種・業界への転職
「同業他社への転職が難しい、条件の合う企業があまり見つからない」
「体力的に厳しくなってきたので、これを機に仕事内容を変えてもよいと思う」
「現在の仕事に強いこだわりはない」
このような場合は、運転に携われるほかの職種へ転職するのも、有力な選択肢となります。
運転がメインの仕事となる業界は、主に下記の4つがあります。
・トラック業界
・タクシー業界
・バス業界
・介護業界
くわえて、特定の個人を対象とするドライバー職として、役員運転手・お抱え運転手も検討できるでしょう。
運転がメイン業務となる仕事は「車の運転がメインの仕事とは?5つの業界に分けて解説」で取り上げています。
それぞれの業界における傾向・メリット・デメリットなどを確認したい方は、あわせてご覧ください。
3-3. 副業をはじめる
ドライバーとしての転職が難しい場合、望ましくはないものの、副業をする方法もあります。
実際に、減少した給与額を補填するために副業をはじめるドライバーもおり、建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制による本来の「働き方改革」の目的とは異なる動きが確認されています。
ただし、複数の仕事をしている場合、ゆっくり休憩できる時間を取るのは難しくなるでしょう。
疲労が蓄積して身体を壊したり、集中力低下による事故につながったりするリスクを背負うことになるため、非常に慎重に検討しなければなりません。
4. 運転の仕事を続けるなら「役員運転手」もおすすめ
「運転の仕事を続けたいが、今の仕事で食べていくのが体力的にも厳しい」という場合には、役員運転手をご検討ください。
役員運転手とは、企業の経営に携わる方をはじめとした、VIPの送迎を担当する仕事です。
担当する方のスケジュールにあわせて稼働し、運転・点検・備品チェックなど、送迎サービス関連の仕事を全般的に担います。
役員運転手は、運行管理者資格、秘書検定、語学系資格などを取得して増収を狙うことも可能です。
たとえば、それぞれ下記のような形で昇給が見込める場合があります。
・運行管理者資格…乗務予定を決めたりや保守管理に関与したりするようになれば、役職が付いて昇給が狙える
・秘書検定…マナー・接遇に関するスキルを身につけることで、顧客満足度が上がり、評価も上がる
・語学系資格…「外資系役員の送迎ができる」「海外のVIP対応ができる」「通訳としても勤務できる」など、仕事の幅が広がり、昇給が期待できる
このように、資格を取得しより高いサービスを提供できるようになるほど、高い給料を目指すことも可能なドライバー職です。
「運転の仕事を続けたいが、給料面も軽視できない…」とお悩みの場合は、選択肢のひとつとして検討してみるのもよいでしょう。
5. 役員運転手派遣サービスの「セントラルサービス株式会社」
役員運転手としての勤務を検討する場合は、ぜひ「セントラルサービス株式会社」をご確認ください。
「セントラルサービス株式会社」は、東京都丸の内エリアを中心に、役員運転手の派遣サービスを提供する会社です。
現在、正社員・業務委託双方でドライバーを募集しています。
また「セントラルサービス株式会社」では、運転技術・ビジネスマナー・安全講習と、充実した研修制度をご用意しています。
さらにクライアントさまとドライバーのお打ち合わせを何度も重ねることで、ミスマッチの生じにくい仕組みも構築。
未経験でも、自信を持って業務に臨んでいただける環境を整備しています。
役員運転手は、運送の仕事を続けてきた方ならではの、高い運転スキルを活かせる仕事です。
求人内容の詳細や業務内容、スタッフの声などを「役員運転手(ドライバー)求人募集」でご紹介しているため、ぜひチェックしてください。
6. まとめ
2024年問題によって、勤務時間や輸送量が削減され、給料が減るケースも出てきています。
これを機に、同業他社や他職種・業界への転職を検討するドライバーも増えている傾向にあります。
ドライバーにとって2024年問題は、自身の働き方について見直す機会といえるでしょう。
役員運転手は、ドライバーとして培ってきた高い運転スキルを活かせるとともに、昇給も狙える職種です。
転職先についてお悩みの場合は、この記事でご紹介した内容をもとに検討してみてください。
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