役員運転手は派遣の時代!信頼できる会社を見分ける方法とサービス内容
2022年11月10日
近年、役員運転手は自社雇用ではなく、派遣会社に依頼する企業が増えています。
役員運転手を派遣会社に依頼することで、企業には教育面や費用面における負担が軽減されるなど、多くのメリットがあります。
とはいえ、依頼する際には注意すべき点もあり、信頼して任せられる派遣会社を選ぶことが重要です。
そこでこの記事では、派遣の役員運転手のサービス内容やメリット・依頼する際の注意点などをご紹介します。
派遣の役員運転手にご興味のある方、どの派遣会社に依頼すればよいか悩んでいらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 派遣会社の役員運転手によるサービス内容
派遣会社に役員運転手を依頼する際、仕事はどこまでやってもらえるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
役員車に関する業務である運転・点検・清掃・管理は、どの派遣会社でも行っています。
それに付随する業務である、目的地までのルート設定や渋滞情報の把握なども行い、お客様の送迎が時間通りに済むよう、フォローを欠かしません。
多くの派遣会社では、登録ドライバーのためにさまざまな研修を行っています。
会社によって内容は異なりますが、運転技術のチェック以外にも、ビジネスマナーや役員運転手ならではの気配りの仕方などを教育する派遣会社もあります。
そのため、運転業務以外にも、ドアの開閉サービスやエスコート・お荷物持ちなど、きめ細かいサービスを受けられることが特徴です。
1-1. 移動時間が快適に過ごせる送迎
派遣会社の役員運転手の特徴は、ホスピタリティ溢れるサービスが受けられることです。
夏場の車内は非常に高温になりますが、ご乗車いただくときには、ちょうどよい温度になっているよう早めに準備を始めます。
また、お好みの飲み物や新聞を車内に常備しておくなど、移動時間を快適に過ごしていただく準備は欠かせません。
飛行機で出張へ行く際は、搭乗予定の便や航空会社に関する情報・目的地の天候など、聞かれた際には即座にお応えできるよう、あらかじめ下調べしています。
1-2. 万が一のときの事故対応
万が一の際の事故対応も、派遣会社が行ってくれます。
非常に優れた運転スキルをもつ派遣の役員運転手ですが、移動中、事故に巻き込まれることもあります。
自社雇用の役員運転手が事故を起こした場合、その事故対応はすべてお客様の会社で行わなければなりません。
保険会社とのやり取りや車の修理など、通常の仕事に加えてこれらを行うのはたいへんです。
また、自社のドライバーが事故となっては、社会的にもよい印象は与えないでしょう。
しかし派遣のドライバーの場合は、派遣会社側がすべてを行ってくれるため、手間もかからず信用を失うこともありません。
1-3. そのほかのサービス
自社雇用する役員運転手の中には、秘書やほかの部署と兼任しているドライバーもいます。
しかし派遣の場合は、待機中にちょっとした買い物やお飲み物の準備・取引先へのお土産の購入程度はできる場合もありますが、基本的に運転に付随する業務以外は依頼できません。
また、ハイヤーではないため、車両はお客様所有の社用車を使い、派遣会社が車両を用意することはできません。
できる業務は、派遣会社によって異なるため、依頼する前に確認するとよいでしょう。
2. 派遣会社に役員運転手を依頼する費用
派遣会社に役員運転手を依頼する場合、主に月極契約とスポット契約があります。
どちらで依頼するかの目安は、1カ月のうち半分以上役員運転手が必要かどうかです。
半分以上必要な場合は、月極契約がよいでしょう。
役員運転手専門の派遣会社は数多くあり、それぞれ費用が異なります。
ここでは都内の派遣会社に、役員運転手を月極契約で依頼した場合の費用をご紹介します。
【都内の役員運転手派遣会社の費用】
月極契約費用(税込) | |
A社 | 39万6,000円~ |
B社 | 55万円~ |
C社 | 55万円~ |
D社 | 66万円~ |
E社 | 44万円~ |
費用は運転する車種やドライバーによって変わります。
場合によっては、ひと月あたり80万円近くかかる会社もあります。
費用にかなりの差が出るため、複数の派遣会社に見積もりを依頼し、比較してみるとよいでしょう。
3. 派遣会社に役員運転手を依頼するメリット
派遣会社に役員運転手を依頼する場合、自社雇用にはないメリットが数多くあります。
ここでは5つのメリットをご紹介します。
3-1. 求人の手間がかからない
ひとつ目のメリットは、求人の手間がかからないことです。
自社雇用の場合、求人掲載先との打ち合わせや応募者の書類選考・面接など、ひとり採用するだけでも、非常に手間がかかります。
人事担当にかかる負担は、かなり大きくなるでしょう。
しかし派遣会社に依頼する場合は、求めるスキルや勤務時間などを伝えるだけで、それに合った人材を紹介してもらえます。
万が一会社とドライバーとのミスマッチがあっても、別の人材を紹介してもらえる点もメリットです。
3-2. コストを削減できる
自社雇用で求人サイトや求人情報誌・新聞の求人欄などに人材募集を掲載すると、数万円以上はかかります。
一度でよい人材が来なければ、数百万円かかることもあるでしょう。
派遣会社に依頼した場合、費用が発生するのは、ドライバーの派遣費用のみ。
しかも、自社雇用で必要な社会保険や福利厚生・退職金は一切必要ありません。
総合的に考えると、派遣の役員運転手の方がコストを抑えられる可能性が高くなります。
3-3. 教育の必要がない
多くの役員運転手を抱えている企業であれば、ドライバー専用の研修が組まれているかもしれません。
しかしそれ以外の会社では、そこまでしっかりした研修ができているでしょうか。
派遣会社では、登録ドライバーに対しさまざまな研修を行っており、採用後は教育の必要がありません。
役員運転手は、運転技術だけでなくビジネスマナーやコミュニケーション能力・細やかな気配りなど、高度なスキルが必要です。
役員のエスコートや、取引先の方とご挨拶をすることもあります。
教育がされ、スキルを身につけた派遣の役員運転手なら、失礼なふるまいはせず、役員に恥ずかしい思いをさせることもありません。
3-4. 労務管理がいらない
自社雇用では、社員の給与や賞与・福利厚生・休日など労務管理が必要です。
しかし、派遣会社に依頼すれば、それらの面倒な労務管理は必要ありません。
事務方の負担がその分軽減され、無駄なコストもかかりません。
3-5. 期間指定ができる
普段、役員運転手は必要ないけれど、出張で空港へ行かなければならないときや、休日の接待ゴルフなどのときだけ頼みたい。
といったご希望のある方もいらっしゃるでしょう。
派遣会社の中には、半日や1日の短期間だけ依頼できる「スポット契約」を扱っている会社があります。
ほかにも、年末年始、多くの取引先に挨拶回りをするから、そのときだけドライバーが欲しい会社もあるのではないでしょうか?
1カ月単位の派遣が可能な会社であれば、1~2カ月程度依頼すれば、コストを抑えられます。
ただし、スポット契約がない・最短でも1年の契約のみといった派遣会社もあるため注意しましょう。
4. 派遣会社に役員運転手を依頼するデメリット
派遣の役員運転手には、多くのメリットがある一方で、1点注意しなければならないデメリットもあります。
それが、「3年ルール」です。
派遣社員は、労働者派遣法により、特別な場合を除き、ひとつの事業所で派遣社員が3年を超えて働くことはできません。
せっかくよい人材が派遣されても、3年でいなくなってしまうのは企業にとって損失です。
できればもっと長く働いてほしいと思われるでしょう。
そのような場合に有効なのが、「請負契約」です。
5. 役員運転手の派遣会社の「請負契約」とは?
役員運転手の派遣会社の多くは、「派遣契約」以外に「請負契約」を設定しています。
どちらの契約も、役員運転手のサービス内容に違いはありません。
ただしどちらの契約方法にも、異なる注意点があるため、理解したうえでの契約が必要です。
【派遣契約と請負契約の違い】
派遣契約 | 請負契約 | |
契約の名称 | 労働者派遣契約 | 請負契約 |
特徴 | ・3年ルールがある
・派遣先がドライバーに対し直接指示を出せる |
・雇用期間の上限がない ・派遣先には指揮命令権がない |
請負契約について、もう少し詳しく解説します。
5-1. 雇用期間の上限がない
派遣契約には「3年ルール」があることをご紹介しましたが、請負契約にはそれがありません。
役員運転手は、長く働くことで役員との信頼関係が生まれます。
担当する役員の趣味嗜好も、長く担当さすることで分かってきます。
そのため、よい人材に出会えた場合は、長く働いてもらえる請負契約がよいと考える方もいらっしゃるでしょう。
5-2. 直接ドライバーへ指示できない
請負契約には雇用期間の上限がないものの、依頼主が直接ドライバーに対し、指示できないデメリットがあります。
ドライバーに指示を出せるのは派遣会社です。
そのため依頼主は、事前に運行計画を派遣会社に送り、その計画をもとにドライバーへ指示を出します。
とはいえ、多忙な役員の場合、急にスケジュールが変更になることもあります。
そのような場合はどうすればよいのか、契約時に話し合っておく必要があるでしょう。
このように、派遣・請負どちらの契約も、注意しなければならない点があります。
契約前、派遣・請負会社にどちらがよいか相談してみましょう。
6. 役員運転手を派遣・請負会社に依頼する際の注意点
役員運転手を派遣・請負会社に依頼する場合、契約方法に注意するのはもちろん、ほかにも注意すべき点がいくつかあります。
ドライバーを紹介後に、「想像と違っていた」とならないよう、確認しておきましょう。
6-1. 偽装請負に注意
偽装請負とは、契約上は請負契約をしていながら、実際は派遣業務をさせていることをいいます。
指揮命令権をもたないはずの依頼主が、ドライバーに直接指示を出していた場合、それは偽装請負です。
契約時、疑問に思ったことがあれば、必ず派遣・請負業者に確認をとりましょう。
6-2. 会社ごとにドライバーの質が異なる点に注意
ほとんどの派遣・請負会社では、役員運転手に対し、研修を行っています。
しかし、その研修内容は会社によって異なり、ドライバーの質に差が生まれます。
依頼する際は、どのような研修を行っているのか確認し、手厚い内容を実施している会社に依頼した方が、優れたドライバーを紹介されるチャンスが広がるでしょう。
6-3. 依頼する条件に注意
派遣・請負会社に依頼する際、勤務時間や時間外労働の有無・業務内容などの条件を伝えます。
ドライバーは、この条件をもとに働けるかどうか判断しています。
万が一、条件がうまく伝わっていなかった場合、ドライバーは就業開始後に「聞いていたのと違う」と感じてしまうでしょう。
優れた人材に長く働いてもらうためにも、このミスマッチは失くしておきたいものです。
些細なことでも事前に派遣・請負会社に伝え、情報共有することや、契約にない仕事をさせないよう注意しましょう。
7. 信頼できる役員運転手の派遣会社の特徴
派遣の役員運転手は、スキルが身についていることやコスパがよいことなど、多くのメリットがあります。
とはいえ、必ず優秀な役員運転手を紹介されるとは限りません。
優秀な役員運転手を紹介してもらうためには、信頼できる派遣会社を見つけることがもっとも効率的です。
そこで、どのような派遣会社なら安心して頼めるのか、信頼できる会社の特徴を4つご紹介します。
7-1. 人材派遣業の許可番号がある
人材派遣業を行う場合、必ず事業主は厚生労働大臣に対し申請を行い、許可を得る必要があります。
許可を得たことを証明できるのが、「労働者派遣事業許可証」と「許可番号」です。
ほとんどの派遣・請負会社は、自社のホームページで「派」から始まる許可番号を表示しています。
もしなければ、許可証の写しを確認させてもらうか、契約書で確認をしましょう。
7-2. 営業担当の対応がよい
「派遣・請負会社の質=営業担当者の質」といってもよいほど、営業担当は重要です。
対応がよく、親身になって話を聞いてくれる営業担当は、依頼主とドライバーのマッチングが優れている傾向があります。
たとえ規模の大きな派遣・請負会社だとしても、営業担当が信頼できなければ、長く付き合っていくのは難しいものです。
依頼した際の営業の対応をよく観察し、判断しましょう。
7-3. フィードバックが速い
真摯に対応してくれる営業担当は、連絡した際のフィードバックが非常に速いものです。
たとえば、初めてメールで問い合わせをした際、すぐに返事が来る。
希望を伝え、人材を探してもらう際も、途中経過をこまめに連絡してくれることなどが考えられます。
7-4. 法律を尊守している
当然のことですが、信頼できる派遣会社は法律を遵守しています。
偽装請負以外に注意すべき点を確認しましょう。
派遣社員を依頼したことがある方はご存じかもしれませんが、派遣社員を採用する際、採用前に「面接」を行うことは、労働者派遣法で禁止されています。
これは、依頼主が何名かの候補者の中から特定の一人を選ばないようにするための法律で、ドライバーを守ることが目的です。
ただし、ドライバーが仕事を受けるか判断するための「顔合わせ」は、認められています。
これらを理解し、しっかりと法を尊守している会社を選びましょう。
8. 役員運転手の派遣・請負会社なら「セントラルサービス」
都内には多くの役員運転手専門の派遣・請負会社があります。
その中から、どの会社を選べばよいのか悩んでいらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
そのような方は、ぜひ「セントラルサービス」へ、お問い合わせください。
「セントラルサービス」は、都内3カ所に営業所をおく、役員運転手専門の派遣・請負会社です。
500名を超えるドライバーが所属しており、その中からお客様のご希望に沿った人材をご紹介いたします。
「セントラルサービス」の研修は、外部からもご依頼いただくほど内容が充実しています。
礼節ひとつとっても、お辞儀の角度や頭を下げるタイミング・姿勢・手元や足元の動きなど、細かく指導。
取引先でお客様に恥をかかせてしまうこともありません。
優秀な役員運転手をお探しの方に、ご満足いただける人材をご紹介いたします。
「セントラルサービス株式会社」
TEL:03-6380-9151
営業時間:平日・土日祝 9:00~19:00
メールでのお問い合わせはこちらまで
9. まとめ
役員運転手を派遣・請負会社に依頼すると、求人の手間がないことや、コストを抑えられる・教育の必要がないなど、たくさんのメリットがあります。
しかし、契約方法や契約内容など、注意しなければならない点もあります。
役員運転手の仕事は、役員をそばでサポートすることです。
だからこそ、優秀な人材を見つけたいもの。
派遣・請負会社に依頼する際は、ぜひご紹介した注意点や、よい会社の特徴を参考にしてください。
役員運転手を派遣・請負会社に依頼するメリットを最大限いかすためにも、信頼できる会社を選びましょう。
カテゴリ:Contents