スキルのある社長付運転手を雇用するには給料はいくら必要?年収相場紹介
2022年08月19日
社長のスケジュールを把握し、滞りなく仕事が進むように手助けするのが社長付運転手の仕事です。
しかし、一般社員とは異なる業務のため、採用の際に給料をいくらに設定すればよいか悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、社長付運転手の平均給与額と、ドライバーを雇用するために給与以外にどのような点に気を付ければよいかをご紹介します。
「社長付運転手の求人では、給与はいくらぐらいにすればよいか分からない」
「求人を出しても、優秀なドライバーが来ない」
このようなことでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 社長付運転手の給料相場
社長付運転手に限定した給与額は、明確な数字が出ていません。
そこで、都内に出ている社長付運転手の求人15社の平均値を出したところ、月給でおよそ35万円という結果になりました。
ボーナスなしの年収で換算すると、420万円です。
社長付運転手を含めた役員運転手の年収は、平均して400万円程度といわれており、およそ平均的な額だといえるでしょう。
ただし、企業の規模やドライバー経験などにより、600万円以上の年収をもらっている社長付運転手もいます。
優秀な人材を雇用するためには、それ相応の給与額を設定した方がよいでしょう。
もう1点注意が必要なのは、時間外労働にかかる費用です。
社長付運転手は、時間外労働が多くなりがちで、残業代や休日出勤代などがかなりの額になることがあります。
採用後に青ざめることのないよう、雇用前に試算してみましょう。
2. 社長付運転手の求人で給料以外に見られているポイント
ただでさえ求人を出してもよい人材が集まらない時代。
給与以外に求職者の目を引くようなものがなければ、応募は来ません。
では、どのように求人を出せば、スキルのある人材が「ここで働いてみたい」と思ってくれるのでしょうか?
ここからは、社長付運転手の求人を探している人材が、給与額以外に注目しているポイントをご紹介します。
2-1. 必要なスキルと仕事内容
入社後の仕事内容やどういったスキルが必要なのかが、求職者は気になるものです。
自分にできる仕事か判断できない場合は、応募を避けてしまう可能性もあります。
仕事の流れや忙しいかどうか、免許以外に必要なスキルなどを記載し、入社後をイメージしやすい求人を出しましょう。
2-2. 労働時間
社長付運転手は、社長のスケジュールに合わせて行動します。
そのため、夜や休日の食事会・ゴルフなど長時間労働・休日出勤が頻繁な場合も。
しかし最近では、働き方改革の影響もあって、労働時間を見直す企業も増えてきています。
社長付運転手も、時間外労働が多い職場では働きたくないと考える方もいらっしゃいます。
そこで時間外労働を減らし、多様な働き方ができることをアピールするとよいでしょう。
具体的には、「ドライバーを2人体制にする」「勤務間インターバル制度の導入」などが考えられます。
勤務間インターバル制度とは、働き方改革により企業の努力義務となっている制度で、残業などで遅くなった場合は、次の日の始業時間を遅らせる方法です。
これらをアピールすることで、求職者の興味を惹くことができるでしょう。
2-3. 福利厚生
福利厚生が充実している企業は、社員の満足度が高くなりやすいといわれます。
求人の際にアピールになるだけでなく、入社した社員が退職しにくい環境を作ることも重要です。
そうなれば、企業としての価値も高まり、よい人材が集まりやすくなるという、好循環が生まれます。
一般的に休みがとりにくいといわれる社長付運転手の場合、リフレッシュ休暇やバースデー休暇などの設定や、会社独自の人間ドックや健康診断の費用補助などが興味を惹くでしょう。
2-4. 充実した評価制度
求人を出す際に、充実した評価制度をアピールしている企業もあります。
求職者は、努力が無駄にならない会社で働きたいと思っています。
しかし社長付運転手は単独で働くため、評価が難しい職種です。
そこで、ドライバーに対してもしっかりした評価制度があることをアピールできれば、求人への応募も増えるでしょう。
評価制度は、福利厚生の充実とともに、社内強化したい仕組みでもあります。
評価されやすい環境であれば、離職者も減るでしょう。
3. 給料を固定化できる派遣・請負会社の社長付運転手
ご紹介したような点に注意して求人を出したとしても、必ずしも優秀な人材が応募してくるとは限りません。
そこで、自社雇用だけでなく、派遣・請負会社に依頼する方法も検討してみるとよいでしょう。
派遣・請負会社であれば、残業などがなければひと月当たりの費用が固定化され、福利厚生や評価などを気にする必要もありません。
3-1. 派遣・請負会社に依頼した場合の費用
固定化できるとはいえ、その費用がいくらぐらいかかるのかも気になるところです。
1カ月当たりの費用は、以下のようになります。
【都内4社の1カ月当たりの費用】
A社 | 44万円~ |
B社 | 55万円~ |
C社 | 55万円~ |
D社 | 約40万円~ |
会社や車種・ドライバーによって費用が異なるため、見積もりをとる必要はありますが、福利厚生費やボーナス・退職金などの費用はかかりません。
追加でかかるのは超過分の費用や深夜手当など、主に時間外に働いた分です。
3-2. 派遣・請負会社に依頼するメリット
費用面以外にも、派遣・請負会社に社長付運転手を依頼するメリットがあります。
既存の社員の負担を軽減できるメリットを、確認してみましょう。
3-2-1. スキルが身についている
派遣・請負会社のドライバーは、一定の教育を受けています。
社長車を運転するからには、当然ハイレベルな運転能力が必要です。
教育を受けることで、後部座席に気を配りながら運転するスキルが身についています。
また、教育に力を入れている会社では、身だしなみやドライバーとしての振る舞い方・ルート設定の方法など、役員運転手に必要とされるスキルを、研修で徹底的に覚えさせています。
依頼する側は、教育の必要がなく、教育担当にかかる経費の削減が可能です。
また外国語ができる人材のように、特別なスキルが必要な場合も、ぴったりの人材を紹介してもらえます。
求人費がかからないことも、大きなメリットです。
3-2-2. ドライバーの急な休みも代わりのドライバーが対応
社長付運転手を雇用して困るのは、ドライバーが休んだ場合の対応です。
社長のスケジュールをキャンセルするわけにもいかないため、運転のできる社員に頼むかハイヤーを依頼するといった方法が考えられます。
しかし社長付運転手の仕事をよく分かっていない社員や、目的地に詳しくないハイヤーでは、安心して任せることはできません。
派遣・請負会社の場合は、ドライバーが急に休むことになっても、代わりのドライバーを手配してもらえます。
初めてのドライバーでも、引き継ぎをしっかりしているため安心です。
3-3. おすすめの派遣・請負会社
とはいえ、どの会社に依頼すればよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
一番よいのは、複数の会社から見積もりを取って、金額や営業担当者の対応を見ることです。
対応のよい会社であれば、さまざまな相談もしやすくなります。
都内でお探しの方であれば、「セントラルサービス」がおすすめ。
細かい研修を行い、どこへ行っても恥ずかしくないドライバーを紹介してもらえます。
比較検討の参考にしてみてください。
4. まとめ
最近の求人から、社長付運転手の給料は、都内であれば35万円程度ということが分かりました。
しかし残業や休日出勤により給与額が大きく変わる可能性もあります。
雇用する前に、どの程度時間外労働が発生するのか確認してみましょう。
またドライバーの求人をする場合は、給料だけでなく福利厚生や評価制度の充実、労働の多様化など、働きやすい職場環境であることをアピールするとよいでしょう。
給与額が気になるのであれば、派遣・請負会社にドライバーを依頼する方法もあります。
求人費・教育費の削減や、給料以外にかかるコストを抑えられるため、おすすめです。
社長付運転手は、社長のフォローを任せる人材です。
どのような雇用方法を選択するとしても、安心して任せられるような優秀な人材を見つけましょう。
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