社長運転手とは?仕事内容や年収・求人の見つけ方をチェック
2022年03月14日
役員運転手の中でも、とくに重要な役職である「社長運転手」。
社長運転手の業務は、スケジュール通りに進み、かつ安全・安心に移動できるよう社長の仕事を陰から支えることです。
ドライバーとして信頼されなければ任されることのないこの職業に、憧れをもつ方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は
「社長運転手の仕事内容や給与を知りたい」
「社長運転手になるには、どのようなスキルが必要?」
「誰でも社長運転手になれる?」
といった疑問のある方に役立つ内容をご紹介します。
これから社長運転手を目指す方はぜひご覧ください。
目次
1. 社長運転手とは
社長運転手とは、企業の社長に専属でつくドライバーのことをいいます。
だからこそ役員運転手の中でもハイレベルな能力を求められ、ミスは許されない緊張感の中で仕事をしなければなりません。
とはいえ役員運転手の中でも、企業のトップに関わることが許される唯一の運転手。
トップの働き方を間近で見られるうえに、お話を伺える貴重な職業です。
現在役員運転手をしている方の中にも、社長運転手をやってみたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでまずは、社長運転手の仕事内容や残業の有無を確認してみましょう。
1-1. 社長運転手の仕事内容
社長運転手の主な仕事は、基本的に役員運転手同様、社長を目的地までお送りすることです。
社長は多忙な方も多く、分刻みのスケジュールをこなす方もいらっしゃいます。
また急な予定変更もあるため、そのスケジュールが滞りなく進むように補佐しなければなりません。
そのためにも、次の目的地までのルート設定は欠かせません。
行き慣れた場所でも、時間帯や道路工事の状況などによって所要時間に差があるため、渋滞情報や道路の規制情報などをこまめにチェックします。
タクシー運転手のように、裏道を熟知している社長運転手も多くいます。
道を覚えるために、休日に自家用車で街を走ったり地図を頻繁に見たりと、陰で努力しているドライバーもいるでしょう。
運転以外には、社長のエスコートや車両管理も重要な仕事です。
これらは、社長の安全を守る意味でも欠かせない仕事だといえます。
また、汚れた役員車で社長に恥をかかせないためにも、清掃も欠かせません。
社用車には常にペットボトルに入れた水とタオルを常備し、どこでも簡単な掃除ならできるようにしています。
1-2. 社長運転手の勤務時間
社長運転手は、ドライバー職の中でも長距離の移動が少なく、運転時間もそれほど長くない職種です。
しかし、勤務先によっては不規則な勤務になることがあります。
社長は従業員のように労働基準法が適用されないため、「1日何時間働く」「週に何日休む」といった決まりがありません。
社長運転手は、そのような社長のスケジュールに合わせた勤務体系になるため、会食による時間外労働や接待ゴルフによる休日出勤などが入ることがあります。
ただ近年は、働き方改革で運転手の働き方を見直す動きも出ています。
今後は、運転手を2人体制にすることや、時間外労働があっても、次の日の出勤時間をずらし、一定の休息時間を確保する「インターバル制度」を取り入れるなどの対策を行う企業も増えてくるかもしれません。
2. 社長運転手の年収
それだけハイレベルなスキルを求められる社長運転手の平均年収はいくらぐらいになるのでしょうか?
社長運転手の求人を見ると、年収の多くは250万~350万円程度となっています。
これは月収で考えると20~30万円ほどで、社会人の平均給与や年収を考えても高い金額とはいえません。
ただ中には、年収が500万円近くになるような求人もあり、企業ごとに差があることが分かります。
また時間外労働の有無やドライバーとしての経験・スキルなどでも、年収に差が出ます。
給与を上げるためには、運転だけでなくさまざまなスキルを磨き、ホスピタリティ溢れるサービスを心掛けるとよいでしょう。
3. 社長運転手に必要なスキル
では、社長運転手が磨くべきスキルとはどのようなものがあるでしょうか?
社長運転手に限らずすべての役員運転手が、運転技術以外に身につけるべきスキルが4つあります。
【社長運転手が磨くべきスキル】
・コミュニケーション能力
・ビジネスマナー
・守秘義務の徹底
・細やかな心遣い
役員運転手は自分から話をすることは厳禁ですが、役員に話しかけられる・秘書や社員との打ち合わせ・社外の方との挨拶など、コミュニケーションが必要なことがあります。
相手を不快にさせないコミュニケーション能力はもちろん、失礼に当たらない敬語や立ち振る舞いなどのマナーが身についていなければなりません。
また、車内で見聞きしたことを口外しないこと、車内で快適に過ごしていただけるよう常に気配りができることなどは、必須のスキルです。
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4. 社長運転手の適性
これだけのスキルが身についていたとしても、適性がなければ社長運転手には不向きです。
社長運転手に向いているのは、次のような方です。
4-1. ホスピタリティにあふれている
誰かの役に立ちたいと考え、ホスピタリティ溢れるサービスができる人は、社長運転手に向いています。
社長運転手は、常に縁の下の力持ちでいなければなりません。
自己主張せず、常に社長の仕事を一番に考えた行動が求められます。
「誰かの役に立つ仕事がしたい」と考えている人でなければ務まらない仕事です。
また、時間外労働や休日出勤など、自分の時間を犠牲にして業務を行わなければならないこともあります。
プライベートの予定がキャンセルになってしまう可能性もあるでしょう。
そのような場合でも、役に立てていることに喜びを感じられる人でなければ長く続けていけません。
4-2. 臨機応変に対応できる
自分自身で考え、臨機応変に対応できる人も社長運転手に向いています。
社長のスケジュールはある程度事前に決まっているとはいえ、急な予定変更があることもしばしば。
臨機応変に対応できなければ、業務が滞ってしまいます。
また事前に想定していたルートが、突発的に渋滞してしまうこともあります。
そのようなときでも即座に別ルートを頭の中でシミュレーションして、渋滞回避できなければなりません。
このように社長運転手の仕事は、その場その場で判断しなければならないことが多々あります。
常に「万が一」に備えて考える癖や、土地勘を養うなど知識を身につける努力を怠らないことが重要です。
5.社長運転手になるメリット
社長運転手の仕事は、普通ではなかなか得られないメリットがあります。
次は、社長運転手になるメリットを確認してみましょう。
5-1. 高級車の運転ができる
普段は運転できないような高級車の運転ができることは、メリットのひとつです。
役員車はベンツやBMW・ロールスロイスなど、名だたる高級車ばかり。
運転好きの方にとっては、好きなことを仕事にできる夢のある仕事といえるでしょう。
5-2. 普段会えないような方に会える
自社の社長だけでなく、取引先でもお会いするのは、めったにお会いできないような企業の社長や役員の方々ばかりです。
お話をする機会は多くありませんが、立ち居振る舞いや話し方を見るだけでも、非常に勉強になります。
よい刺激を受け、自分自身の仕事に対するモチベーションもあがるでしょう。
5-3. 長く働ける
年齢を重ねても、長く働ける点も社長運転手のメリットです。
よくドライバーの仕事は肉体的にもハードだといわれます。
運転時間が長いことや不規則な勤務時間などが原因だと考えられます。
しかし、社長運転手は、夜間や休日の会食や接待がなければ、基本的にしっかりと休みが取れる職種。
また、ほかのドライバーに比べ、運転も短時間です。
そのため、身体的な負担が少なく、年齢を重ねても働き続けやすい職業です。
むしろ長い経験が、重宝されることもあるでしょう。
6.社長運転手を目指すうえでの心得
貴重な経験ができるメリットがある反面、注意しなければならないこともあります。
ここでは、とくに注意すべき2つの心得をご紹介します。
6-1. 精神的な負担が大きい
社長運転手の仕事は、精神的な負担が大きい仕事です。
ご紹介しているように、社長運転手は非常に責任が重い仕事です。
取引先との約束の時間に遅れれば、重要な契約に支障が出る可能性もあります。
当然、運転中に事故を起こすなどもってのほかです。
常にこれらのプレッシャーに耐えながら仕事をしなければならないことを、心得ておきましょう。
6-2. 誰にでもできるわけではない
ご紹介してきたように、役員運転手は大きな責任があります。
それをカバーするためにも、優れたスキルが求められるため、誰にでも簡単に務まる仕事ではありません。
求人募集があったとしても、簡単には採用されないでしょう。
ただし、まったくチャンスがないわけではありません。
教育体制が整っている企業に採用されれば、役員運転手として経験を積んだ後、社長運転手の仕事を任せてもらえる可能性もあります。
ほかにも、役員運転手の派遣・請負会社で研修を受け、スキルを身につけることで、社長運転手として働くチャンスが巡ってくることもあるでしょう。
7.自分に合う社長運転手の求人を見分けるポイント
社長運転手の求人があったからといって、すべての求人があなたの希望に合っているとは限りません。
長く働くためにも、自分の理想に合う求人を見つける必要があります。
次は、よい求人を見分けるポイントを押さえておきましょう。
7-1. 譲れない条件を決めておく
どなたでも、仕事をするうえで「これだけは譲れない」ポイントがあるのではないでしょうか?
たとえば、
・土日祝は必ず休み
・評価制度が明確である
・研修制度が充実している
・給与は今よりも多い方がよい
など、人によって譲れないポイントが異なるはずです。
これらの条件を譲れないと思う順番を決め、求人を絞ってみましょう。
ただし、条件が厳しければそれだけ、求人件数は少なくなります。
どこまでなら譲歩できるかも合わせて決めておくとよいでしょう。
7-2. 残業の有無を含めて給与額を試算する
求人で掲載されている給与額が、残業代が含まれているか、基本給のみの金額なのかもチェックしましょう。
時間外労働が多い職場の場合、残業が多い月と少ない月での手取り額に差が生じます。
安定して多くの給与が欲しいのであれば、基本給が高く、残業の少ない仕事を探す必要があります。
残業は少なく、安定した給与が必要なのか、残業してもよいから、とにかく多く給与が欲しいのか、希望に合う会社を見つけましょう。
7-3. 福利厚生の内容をチェックする
正社員雇用を希望する場合、どのような福利厚生があるかも重要なポイントとなります。
近年は、離職率を下げるために社員の福利厚生を充実させている企業が多くあります。
福利厚生を充実させている企業は、社員を大切にしている企業です。
退職金制度だけでなく、年金制度や家賃補助・人間ドックの費用補助など、さまざまな制度があるため、参考にチェックしてみましょう。
8.東京の派遣・請負会社「セントラルサービス」で社長運転手になる
「セントラルサービス」は、都内3か所に営業所をおく、役員運転手専門の派遣・請負会社です。
役員運転手としての研修を積極的に行っており、運転技術・ビジネスマナー・気配りの方法など、細部にわたるスキルを身につけていただける環境が整っております。
給与は月給で月26~50万円と、安定したお仕事も可能です。
結果を出したドライバーに対しては、インセンティブとして給与に反映し、月極などのよい案件も優先的にご紹介いたします。
また「運行管理者」や「秘書検定」など、持っていると役立つ資格の取得も積極的に支援します。
管理職を目指す方への研修も行っているため、キャリアアップを目指す方にとっても、働きやすい職場です。
ご興味がおありの方は、お気軽にお問い合わせください。
「セントラルサービス株式会社」
TEL:03-6380-9151
営業時間:9:00~19:00
メールでのお問い合わせはこちらまで
9.まとめ
社長運転手は単に運転するだけでなく、いかに安全・快適にスケジュールどおりにお送りできるかが重要です。
万が一予定時間に到着できなければ、予定していた交渉が決裂してしまう可能性もあります。
そのためにも、高度なスキルが身についた人材が求められます。
多忙な社長を担当する場合、時間外労働や休日出勤が多くなることもあるでしょう。
プライベートが削られる可能性もあるため、「誰かの役に立ちたい」と強く思っている方でなければできない仕事です。
精神的にハードな仕事ですが、貴重なお話を伺えることや信頼関係を結べるなど、やりがいも感じられます。
向上心があり、やってみたいとお考えの方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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