理想の役員運転手は派遣・請負会社に依頼!費用相場とメリット紹介
2020年05月19日
役員運転手を自社雇用せず、専門の派遣・請負会社に依頼する企業が増えています。
その理由は、ドライバーの質のよさや費用面で大きなメリットがあるためです。
しかし具体的な費用相場や、サービス内容が想像できない方もいらっしゃるでしょう。
「派遣の役員運転手って、自社雇用と比べてどこがよいの?」
「役員運転手を派遣・請負会社に頼むと、費用はいくらぐらい?」
この記事では、このような疑問にお答えします。
派遣・請負会社のサービス内容や費用相場・メリットだけでなく、後半ではよい派遣・請負会社の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 派遣・請負会社の役員運転手とは?
派遣・請負会社の役員運転手は、タクシーやハイヤーのように車とドライバーがセットで派遣されるわけではなく、運転手のみ紹介されます。
紹介された運転手はお客様の社用車を運転し、役員やVIPの方を目的地までお送りすることが主な仕事です。
これまでは自社雇用が一般的だった役員運転手ですが、さまざまなメリットから、派遣・請負会社に依頼する方法を選択する企業が増えています。
派遣と請負で仕事内容は基本的に変わりません。
ただし指揮命令権や契約期間に違いが出るため、悩んだ場合は派遣・請負会社に相談してみましょう。
<派遣・請負契約の違い>
契約 | 特徴 | |
派遣 | 労働者派遣契約 | ・指揮命令権は依頼主にある ・例外を除き派遣期間は3年(3年ルール) ・依頼主はドライバーの労務管理を行う義務がある |
請負 | 請負契約 | ・指揮命令権は請負会社にある ・請負期間に制限はない ・労務管理は請負会社が行う |
「指揮命令権」とは、ドライバーに対し指示を出せる権限のこと。
請負の場合は、派遣元に権利があるため、依頼主は事前に役員のスケジュールを、分かっている範囲で派遣元に提出する必要があります。
こういったことがしっかり行われていない場合、「偽装請負」とされる可能性もあるため注意が必要です。
2. 役員運転手派遣の契約方法は2種類
役員運転手の派遣・請負会社との契約方法は、大きく分けて「月極定期契約」と「スポット契約」に分かれます。
月極定期契約は1ヵ月ごとの契約方法。
定期契約方法としては、ほかに年間契約を扱っている会社もあります。
スポット契約は半日や1日だけの単発契約です。
ただし会社によっては、スポット契約を扱っていないこともあります。
2-1. 月極定期契約のサービス内容とおすすめの利用シーン
月極定期契約では、役員運転手は一般社員のように毎日出社し業務に当たります。
業務内容は、運転だけでなく社用車の管理や清掃なども含まれ、使用する車両に関するほとんどを任せられます。
そのため、これまで車両管理を行っていた方の負担はかなり軽減されるでしょう。
待機中は、次の目的地までのルート設定や道路情報の確認などを行い、スケジュール通りに運行ができるよう準備しています。
近隣の道にも明るく、渋滞回避もこなせるのが、派遣・請負会社の役員運転手です。
月極定期契約は以下のような利用シーンに向いています。
<おすすめの利用シーン>
・自宅から会社までの定期的な送迎
・お客様や取引先など移動頻度の多い場合
・VIPの人間ドックなどホテルと病院間の定期便
2-2. スポット契約のサービス内容とおすすめの利用シーン
業務内容としてはスポット契約も、月極定期契約とほとんど変わりません。
社用車の管理はしないものの、待機時間があれば可能な限り社用車の清掃も行います。
またゴルフや長期旅行など、お荷物が多い場合の積み下ろしや、遠方への発送手配・お土産のご用意・ホテルや食事会場の予約などの対応をしている会社もあります。
ホスピタリティ溢れる手厚いサービスを受けられるのが、スポット契約のポイントです。
スポット契約は以下のようなシーンに向いています。
<おすすめの利用シーン>
・空港や駅までの一時的な送迎
・社内懇親会の送迎
・会社にVIPの訪問がある場合の送迎
・接待ゴルフの送迎
普段は利用しないけれど、誰かが運転してくれたら助かるといったときに、非常に便利です。
3. 役員運転手の派遣・請負の費用相場
派遣・請負会社に役員運転手を依頼する場合、気になるのは費用です。
会社によって料金や内訳の内容は異なりますが、大まかな費用の内訳と相場を確認してみましょう。
<派遣・請負会社に役員運転手を依頼する費用>
費用 | 内容 | 料金(税込) |
基本料金
(時間料金) |
・8~9時間の通常の業務時間について発生する料金 ・車両サイズやクラスによって料金が変動する ・会社によっては2時間や4時間など短時間の設定もあり |
<月極> 260,000円~770,000円 <スポット> 4時間まで:13,200円~25,000円 9時間まで:22,000円~35,000円 |
走行料 | ・走行距離に応じて発生する料金 ・一般的に走行距離が長くなると単価は安くなる |
100km以内:0円~ 101km~:10円~ |
超過料金 | ・通常業務時間を超えた業務に関してかかる料金 | 1,500円~ |
休日料金 | ・休日に業務を依頼する場合にかかる料金 | 5,500円~ |
深夜料金 | ・深夜帯に業務を依頼する場合にかかる料金 ・基本時間内と基本時間外では料金が異なる場合がある (通常の適用時間は夜10時~早朝5時) |
550円~ |
宿泊料 | ・宿泊の必要がある場合にかかる料金 ・宿泊費も別途必要 |
1泊毎に6,600円~(宿泊費は実費) |
月極定期契約では走行料がかからず、定時で終了した場合は基本料金のみとなります。
スポット契約の場合は、基本料金+走行料が通常の費用です。
これらのほかに、入会金が発生するケースもあります。
料金を比較検討する際は基本料金だけで判断するのではなく、含まれるサービス全体を把握することが大切です。
基本料金に走行料が含まれているか・月極定期契約の場合は土日祝日のサービスも入っているかなど、追加料金の有無も確認しましょう。
ご覧のように、会社によって基本料金にも大きな差があります。
そのため複数の会社から見積もりを取ってみるのもおすすめです。
4. 役員運転手を派遣・請負会社に依頼するメリット
自社社員を使わずアウトソーシングするのは、一見割高で余計な手間がかかるように思えるかもしれません。
しかし役員ドライバーを派遣で雇うことには、さまざまなメリットがあります。
メリットが明確になることで役員運転手の派遣・請負会社の利用価値が分かり、運転業務の合理化に欠かせない要素であることも分かるはずです。
派遣運転手を活用することで期待できるメリットを、いくつかご紹介します。
4-1. メリット1:経費削減になる
運転手を雇用する際には、採用活動の経費や社内教育・育成にかかる費用も発生します。
複数のドライバーを雇わなければいけない企業であれば、その規模も自然と大きくなるでしょう。
また役員運転手を自社雇用する場合、ボーナス・退職金・福利厚生など、ほかの従業員と同様の待遇を与える必要があります。
これらの待遇にかかる費用はかなりの額になり、1人にかかる年間費用は給与の1.5~3倍にもなるとも言われます。
役員運転手1人にかかる自社負担は想像以上に大きいのです。
しかし派遣の役員運転手の場合はこれらの待遇を用意する必要はありません。
運転業務にのみ支払いが発生し、経費削減につながるでしょう。
4-2. メリット2:非常時の運転手確保に融通が利く
自社雇用のドライバーの人数が限られている場合、病気や事故などの緊急事態が発生すると運転業務に支障が出ます。
「非常時に対応できる人材が確保できず、やむを得ず不慣れな社員に運転してもらう」といった事態も起きかねません。
また急にドライバーが退職してしまい、ドライバーが不在になってしまうリスクもあります。
その点、役員運転手の派遣・請負会社であれば、万が一のときでも代わりの人材を可能な限り手配し、スケジュールに穴を開けないようにします。
基本的に派遣・請負会社のドライバーは経験豊富でさまざまな研修もこなしています。
運転技術やビジネスマナーなどが身についた優秀な人材が多く在籍しているため、取引先で恥ずかしい思いをすることもないでしょう。
4-3. メリット3:人材登用・育成の手間がかからない
自社雇用の場合、社員として働かせるために、さまざまな教育が必要です。
ドライバーひとりに対し会社側にかかる時間・費用負担はかなり多くなります。
<自社雇用した役員運転手に必要な教育>
・会社に関する最低限の知識
・運転業務全般に関するスキル
・ビジネスマナーや接客能力
・コミュニケーション能力
これらに加え、社内環境に慣れさせるための時間も必要です。
しかし、役員運転手にふさわしい資質を持たせるための研修制度は、通常一般企業にはありません。
交通に関連した企業であればまだしも、ドライビングスキル・マナー・車両管理・運行ルートの設定方法といった役員運転手ならではの社内研修制度を持つ企業は、稀なはずです。
研修のためだけに社外から講師を呼び寄せるにも、決して安くない費用がかかります。
その点、役員運転手の派遣・請負会社はその道のプロ。
会社側が教育の負担を強いられることはありません。
4-3-1. 企業側の意向に合う人材を確保できる
役員運転手として優秀な人材を紹介することはもちろん、派遣・請負サービスはお客様の意向に合わせた人材を確保します。
たとえば、同じ資質を持ったドライバーがいるとしても、企業側は若手のドライバーを要望するかもしれません。
逆にシニア層のドライバーを求める声があがる可能性もあります。
役員が女性の方であれば、女性ドライバーを好まれることも想定できます。
派遣・請負会社に在籍するドライバーは全員優秀とはいえ、さまざまなタイプが存在するものです。
そのため、派遣先の企業や実際に乗車する役員の方の意向に合わせ、適切なドライバーをご紹介できます。
4-3-2. どのタイプの社用車にも対応可能な人材を確保できる
セダンタイプの車両であれば、運転手を確保することは難しくありません。
しかしベントレーやマイバッハ・リムジンなどの特殊な車両や超高級車の運転手ともなると、人材確保は容易ではありません。
左ハンドルの運転に慣れている人材ともなると、かなり限られてしまいます。
しかし役員運転手の派遣・請負会社には、あらゆる車両の運転に対応した人材が在籍しています。
珍しい車両や運転難易度の高い車両であっても問題はありません。
4-4. メリット4:事故発生時に処理を任せられる
首都圏など交通量が多い街の運転業務には、常に事故の危険が隣り合わせです。
万が一事故が発生した場合、自社雇用の社員が運転していたのであれば、自社で対応しなければなりません。
しかし役員運転手の派遣・請負会社の場合は、運転手や派遣・請負会社が事故処理をすべて担当。
お客様の負担はほとんどないうえに、事故自体が会社の汚点となることもありません。
乗車する役員の方はもちろん企業側にも安心感があります。
5.役員運転手を派遣・請負会社に依頼するデメリット
とはいえ役員運転手を派遣・請負会社に依頼した場合、デメリットが一切ないわけではありません。
依頼を検討するのであれば、デメリットも把握しておきましょう。
5-1. 社内業務に関する会話ができない
自社雇用の役員運転手であれば、採用後の研修で会社に関する知識をある程度教育されるでしょう。
しかし派遣・請負の場合は、即戦力としてすぐに働き始めることもあり、その会社に関する知識がありません。
担当する役員が、開発中の新商品や社内人事の話などをしても、なかなか理解できないでしょう。
話好きな役員の場合は、物足りなく感じるかもしれません。
5-2. 場合によっては自社雇用より高額になることもある
役員運転手は自社雇用よりも、派遣・請負の方がコスパがよいとご説明しましたが、場合によってはその逆となることもあります。
たとえばスポット契約のドライバー。
単発依頼であれば、コスパのよい契約方法ですが、1ヵ月のうち何回も依頼すれば、月極定期契約や自社雇用した方が割安となることもあります。
依頼する際には、ひと月のうち何日程度ドライバーが必要なのかを検討し、適切な方法で契約しましょう。
6.よい役員運転手の派遣・請負会社を見つける方法
派遣・請負会社の役員運転手がよいことが分かったとしても、どの会社にすればよいの?と悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。
とくに都内には30を超える派遣・請負会社があり、比較が難しい状態です。
見極めるポイントは4つあります。
<よい派遣・請負会社を見極める方法>
・対応エリアが合っている
・教育体制が整っている
・営業担当の対応がよい
・法令順守している
対応エリアや教育体制は、それぞれの会社のホームページで確認できます。
コラムでもその会社がどういった教育を行っているか分かるでしょう。
充実した教育を行っている会社の方が、優秀な人材を紹介してもらえるはずです。
またメールや電話で問い合わせをした際の、営業担当の対応も参考になります。
法令順守など契約内容をしっかり確認しましょう。
7.都内の役員運転手派遣・請負会社なら「セントラルサービス」
弊社「セントラルサービス」は、都内3か所に営業所を構える役員運転手専門の派遣・請負会社です。
研修を運転技術・ビジネスマナー・ルート設定の方法・身だしなみなど、細部にわたり行っており、役員運転手としてのスキルが十分身についたドライバーばかりです。
500名を超える登録ドライバーから、お客様のご要望に合った人材をご紹介します。
契約方法は「月極定期契約」「スポット契約」の2種類をご用意しておりますので、ご都合に合わせてご提案いたします。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
「セントラルサービス」
TEL:03-6380-9151
営業時間:平日・土日祝 9:00~19:00
メールでのお問い合わせはこちら
8.まとめ
今回は役員運転手の派遣・請負業務の利用料金相場をご紹介しました。
運転業務に発生する費用のみを比較した場合、自社雇用の運転手に依頼する方がコストは安くなるように思えます。
しかし、将来のコストや煩雑な手間全般を考慮した場合、ドライバーのアウトソーシングを選択することには、大きなメリットがあると言えます。
優秀な人材をスピーディーかつローコストで確保したい企業の方々の中で、役員運転手の派遣・請負サービスは今後益々その注目度が上がるに違いありません。
派遣・請負会社は数多くありますが、今回ご紹介した相場や料金内訳を参考に、ぜひご希望に合う会社を見つけてください。
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